スーパードライのスゴ過ぎな国内ブランド力!

国内ビール大手5社の2012年ビール系飲料出荷量が8年連続で最低を更新した。

2ケタ成長が続いていた「第三のビール」の伸び率が鈍化して、ビールや発泡酒の落ち込みを補えなかったのだそうだ。

そんな新しいブランドが育ちにくいなか、定番品の販売競争が激化しているとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本経済新聞に掲載された2012年国内ビール販売量ランキング

市場が縮むなか、新しいブランドが育ちにくいこともあり、各社1ブランドに販促費などを集中した。サントリーは「プレミアム・モルツ」に過去最高の販促費をつぎ込み、遂にその昔トップのシェアを誇っていた「キリン・ラガー」を販売量で抜いたのだそうだ。

 キリンビールが「ラガー」よりも「一番搾り」をトップブランドとして最優先したことと、サントリーの力技で「プレミアム・モルツ」販売に注力したことの結果が出たようだ。

話は変わりますが、このランキングを見て、あらためて感心するのは、やはり「アサヒ・スーパードライ」の驚異的な人気と言うかそのシェアです。見事なまでに圧倒的な強さ!

このランキングにある国産大手の、いわゆる本物のビールの中でのシェアはなんと53.8%!一番人気なのは日本人ならほとんどの人が知っていることなのですが、あらためて数字をみると、そのスゴ過ぎる比率に驚きます。

2位が「キリン一番搾り」の16.7%で、3位が「サッポロ黒ラベル」の8.7%ですから、これはもう「アサヒ・スーパードライ」の販売量の減少=国内ビール市場の縮小と言えるようです。

酒屋のオヤジの記憶が正しければ、「アサヒ・スーパードライ」が国産のトップブランドとなって20年以上経ってるはずです。

酒屋として感じるのは世代間によって好みの酒が違うこと。その昔に国内トップブランド・ビールであった「キリン・ラガー」のファンの世代は高齢化とともにその消費量を大きく減らしたという印象です。

「キリン・ラガー」を好む世代の、次の世代に大きく支持されたのが「アサヒ・スーパードライ」だったのでしょう。「スーパードライ」を好む世代は80年代、90年代の強い経済力を持つ日本を支えてきた世代でもあり、その時代の輝かしい記憶と共に、その世代と「スーパードライ」は何か強い絆ででも結ばれているような気さえします。

これからの日本の極端な少子高齢化では、「ポスト・スーパー・ドライは何か?」とは予想しにくいほどに市場が大きく縮小しそうですが、「スーパードライ」を支持する世代が元気なうちは「スーパードライ」のトップブランドの座は揺るぎそうになさそうですね。

 

 

 

 

 

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