銀暴落でグランヴァン市場は!?

GWに入りインフレヘッジで買われて急上昇していた銀市場の暴落が始まった。専門家の間ではリサイクル業者からの売りで急落が予想されていたそうですが、それが現実になったようです。

銀価格の動向は当然ゴールド価格にも影響を与え、ゴールド価格と大ざっぱにみれば同じような値動きをするグランヴァン市場にも影響が及ぶ可能性はあります。

 

上の写真の中のグラフは高級ボルドーワインの代表銘柄数種の価格インデックス。

グランヴァン市場は銀価格とは正反対で、4月の価格変動は横ばいから軟調。5月に入り上向いています。流石にここまで買われると原油や銀、ゴールドなどのコモディティー市場と同じく、高い値段に高所恐怖症ともいえる市場心理となっているのかも知れません。

上の写真になぞってある高級ボルドーワイン・インデックスは2007年~1998年のヴィンテージのインデックス。順次新しいヴィンテージのワインと入れ替わります。次に入るのは2008年で、この年のChラフィット・ロートシルトは中国系の方々に大人気で、昨年凄まじく買い上げられたのは記憶に新しいですね。

その後に続く2009年、2010年とも素晴らしい評価のヴィンテージ。価格は最初から高い様子。特に2010年ヴィンテージに関しては現在、業界で特に注目されており先物契約での初値は、それまで天井価格だと思われてきた2009年ヴィンテージの初値を上回ると予想されているのです。

2010年ヴィンテージに関しては業界全体のコンセンサスとして価格形成に対して非常に強気。大口のワインコレクターからの2010年ヴィンテージに対する問い合わせも多く。生産量の少ないワインはより注目されることになりそうなのです。

このように経済状況に影響されて高級ボルドーワイン・インデックスとしては調整する可能性はあるのですが、今後新しくインデックスに加えられる2008年、2009年、2010年ヴィンテージを考慮すると今後しばらくワイン・インデックスは下がりにくく、そればかりか他のヴィンテージも影響され、投資対象となりえる高級ワイン全体の市場を引っ張ることになるのだと思われます。

コモディティー市場には”Sell in May and go away”という格言があるのだそうです。確かに銀市場はそのとうりになりました。しかし高級ワイン市場に限っては伝統的なワイン投資法どうりに、古いヴィンテージを売って、新しいヴィンテージを買うのが得策なようです。

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