ブルゴーニュワイン売上高過去最高

ワイン専門誌「デキャンター.com」の記事によれば、ブルゴーニュワイン事務局が発表した2013年1月~4月のブルゴーニュワイン輸出額は過去最高の€2億1千4百50万だった。

 

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売上が大きくなったのは単に輸出が伸びただけの理由ではなく、2012年の不作により、少なくなっていたワインの在庫量がさらに少なくなり、価格が上昇したことも大きな理由。

2012年のブルゴーニュの赤ワインの生産量は前年対比で13%の減少。一方この時期の輸出量は4.3%の増加で、金額では0.7%の増加となった。特に景気回復を反映してか米国からの引き合いが強かった。フランス国内でも需要が増加。出荷量は5%の増加、金額では6%の増加となった。

ブルゴーニュワインの中でもスパークリングワインのクレマン・ド・ブルゴーニュだけは2.4%の減少となった。

激しく価格が上昇したのが、AOCのバルクワインで、ジュヴレイ・シャンベルタンは41%上昇の€1,544(228Lバレル)、ポムロールは64%の上昇で€1,331、シャブリは22%上昇の€499で、AOCブルゴーニュ・ルージュでも価格は30%上昇し€353となった。

業界では生産量が通常に戻り、在庫水準が回復することを願っているとのことで、そうでなければ消費者離れが起きるのではと危惧しているようだ。

しかし一方、香港のワイン商によれば、「今年に入ってからお客さんはボルドーワインからブルゴーニュワインに移る傾向が強い。それも、いわゆるビッグネームのワインだけでなく、小規模な生産者のワインにも目が向けられている。」とのことで、ブルゴーニュワイン人気が盛り上がっているようだ。

 供給がタイトな状況で、より注目されて需要が増加する状況では、適切な品質のワインを、適切な価格で購入したいと願う、いわゆるバリューを気にするワイン消費者にとっては様子見の時期が到来したのかも知れません。

 

 

 

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