「酒屋の株話」業績よりもトランプリスク

 

 

日経平均株価は今週、再び17000円を割り込んだ。

米大統領選を目前に控えてのトランプ氏に対する支持率急上昇で、市場は円高、株安に動いた。いわゆるトランプリスクの台頭だ。

グロース派として、その業績を注視していた者にとっては、まったくもってがっかりな状況でもある。

悲観の中で生まれたブルトレンドは、引き続き悲観の中に引き戻された印象だ。

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<写真は日本経済新聞>

随分と前のことだが、クリントン氏が豚バラ肉だかの先物取引で、千ドルを10万ドルにしたと、そのスゴ過ぎる取引を疑問視する報道があった。

今回の私用メール問題をFBIが再捜査するというのも、「何かあるような気がする」と日本人でも思うのだから、アメリカ人ならなおさら勘ぐる人がいて当然ではないかと思う。

そして、もしその捜査でホントに何か出てくれば、ブレグジットと同じようにトランプリスクは現実になるということなのか。

どちらが当選しても金融市場は、投機的売買、大手投資家のリスクパリティ、オプションのアゲンスト・・・・などなどで、一時的に大きく動く可能性はある。

しかし、そんな状況は6月の予想外の英国国民投票で、市場はもうすでに学習しているような気もする。

クリントン氏なら上昇、トランプ氏なら下落とのシナリオで、下落リスクを警戒した動きが活発なようだが、それでも選挙の結果は予想できない。

業績に直接関係のない外部要因による値下がりなら”買い場”となるのかも知れないが、選挙結果が予想できない以上は、見守るしか方法はなさそうだ。

 

 

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