「酒屋の株話」印象と実態の不可抗力

 

 

日経新聞の夕刊に「ウェルズ・ファーゴ 不正営業で米首位転落」の記事が掲載されていた。

なんの話だと思えば、なんとあの投資の神様が筆頭株主の、金融恐慌もなんのそのな、超が付くほどのテッパン銘柄ともいえるウエルス・ファーゴが、実はブラックっぽい企業だったようなのだ。

そのイメージとは裏腹に、内部ではムチャクチャなことが行われていたというのだから驚く。

もうすでに従業員の約2%にあたる5300人がクビになっているとのこと。

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<写真は日本経済新聞の記事>

「見かけの印象と実態は違う」などといわれるが、さぞかし投資の神様も驚かれたことだと思う。

「PCデポ」の場合には、モラルに欠ける商売を非難され、アッというまに株価は半値以下となったが、「ウエルズ・ファーゴ」はまだ高値から2割ほど安い水準にあり、この不正が発覚してからはまだ数%しか下げていない。

偉大な大株主の存在がそうさせているのか・・・「株価が下がれば、投資の神様が動くかも!」という市場心理が働いているのかも知れない。

・・・・それでも、その素晴らしい印象とは裏腹の実態が明らかになってしまった。

これで、「ウミを出して健全になった」とみるべきか、それとも「信用を失った」とみるべきなのか・・・・たぶん両方だろう。

投資の神様が永久の期間で放った大ホームランも、しばらくその勢いを弱めるということなのだろうか。

それにしても、少なくとも5300人もの行員がムチャクチャな行動に走り、その短くない間に、銀行幹部も、敏腕投資家も、だれも気が付かなかったというのだから、企業の不正を早い時期から見抜くとは相当に困難なことなのだろう。

見かけの印象とその実態・・・・・投資の世界の不可抗力なのか。

 

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