「酒屋の株話」この混乱、不安、割安を買わなくてどうする

 

 

「もっとも買いにくいところを買う」のが逆張りの鉄則だろう。

この理不尽な株価の値下がりは、市場がパニック状態にある証しだ。原油価格が下がって、日本株がなにもかも値下がりするのはおかしい。

冷静になれば、原油価格が下落して株価が上昇する銘柄と、下落する銘柄、まったく関係ない銘柄に分かれるべきだ。

また、日本株の上昇トレンドが終了したとみるのもどうかと思う。

株価とは、実際のマクロ経済の状況や企業価値が常に正確に反映しているとは、たぶん誰も考えていない。

人間の思考や、人間の作ったプログラムやルール、立場、取引の方法などが反映されて形成される、いわば二次的な現象といえる。

つまり価格形成に対しての「情報の不完全性」が、どんなに世の中が進化しても存在するのだと思う。

市場の予想や恐れとは、「その昔に高名な学者がもっともらしく説いた天動説」のようなものなのかも知れないのだ。

投資とは、どこまでいっても哲学が必要なのかも知れない。

「相場とは悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で熟成し、幸福の中で消えてゆく」とは、かのテンプルトン卿の名言。

日本株はまだ「悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち」の段階を抜けていなように思う。22年続いた下落基調により、冷え切った市場心理が強気にさせてくれない印象だ。

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この混乱、不安、割安のパニック状態を買わなくてどうする。

 

 

 

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