「酒屋の株話」 国策に逆らうな

 

 

いやはや・・・・為替市場のボラタイユさにはホントに驚かされます。

数ヶ月前のスイスフラン/ユーロのような、超が付くほどのパニックにはなりませんでしたが、それでも今回の日銀総裁による発言を受けて急激な円高への動きは過激でしたね。

その超高速取引などと呼ばれる瞬間的に大量の売買注文が執行される様は、まるで大量破壊兵器あたりで攻撃でもされているかのよう・・・・・・ポジションを持っているわけではないのですが、なんだか気持ちが痛い。

ミセス・ワタナベさんのレバレッジの水準は分かりませんが・・まったくもって「FXはおっかない!(汗)」

先週は、そんな為替市場にビビらされた印象の日本株市場でした。

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相場の格言に「国策に逆らうな」というのがありますが、国策は「円安のスピードが速すぎる」とみている様子ですね。

思い起こせば、数年前までの円高進行の局面では、日銀による積極的な円売り介入が行われておりました。そしてその結果、日本の外貨準備高は膨れ上がりました。

今となっては、素晴らしく投資のセンスのあるドル買い/円売り介入であったと言えるでしょう。

今回の「さらなる円安はない!」との発言のインパクトは、そんな「・・・・・これ以上円を売るんやったら、いくらでも為替利益を確定しながら、買い向かったるでぇ~!」みたいなニュアンスを、市場が感じ取ったのではないかとも思う次第。

ドル/円相場はようやく、調整もしくは一服するような状況に入ったということなのか。

それでも予想されているアメリカの利上げから、ドル買い/円売りの投機ポジション積み増しの流れは続くとみられ、心理的にもかなり強固なレジスタンスという印象の125円レベルを意識した値動きにしばらくはなりそうな気がする次第。

日本株市場にとっては、大型株は為替市場やマクロを見ながらちょっと一服、その代わりに小型株が活躍する感じでしょうか。

 

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