物価とは、各商品ごとの需要供給バランスによって形成されます。
現在のリフレ政策に、懐疑的な意見を持たれているエコノミストの方は多いようです。今までに経験したことのない異次元の金融緩和によるリフレ政策では、必ずその副作用あるとみているんですね。
酒屋の現場でも感じるんです。
例えば国産のビールやビール系飲料などに関しては、たとえ世の中の賃金が上昇しても、飲む人が明らかに少なくなって来ているんです。需要そのものが減少しているんですね。
住宅なども同じ状況だと思うのですが、明らかにファンダメンタルズが良くないのです。
クリアーなトレンドである少子高齢化と人口の減少が、国内の需要を明らかに減少させているように見えるのです。
もっと言えば、今回のリフレ政策の先には、「チキンレースのような崖が待ち受けているのではないか?」との不安があるわけです。
【日本経済新聞さんの記事】
新聞の記事によれば日銀の国債保有額は、全発行額の四分の一を占め、日本株のETFも市場の過半に達しているとのこと。
それでも、まだまだチキンレースのように、「すぐそこに崖が待ち受けているかもしれない!」みたいな状況には達していないのだと思うのですが、そんな方向に向かっている様には感じるのです。
ハント兄弟の銀の買占めでも、相場はギリギリの状況まで上昇を続け、身動きが取れなくなって急落が始まりました。
クジラや日銀の買いが続いているうちは、強気の展開が続くのだと思います。
もしこれがチキンレースなら、まだまだアクセルを踏み込むべき時だとも思います。
しかし、何年後かは分かりませんがクジラや日銀の買いが終了するころには、そこには深い崖が控えている、とみるべきなのかも知れません。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
カテゴリー:酒屋の株話