「酒屋の株話」オプション・アゲンストによる乱気流の予感

酒屋のブログとしては、まったく場違いな感じもする株の話題ですが、意外に好評なようですので、「酒屋の株話」は今までどおり、たびたび書かせて頂こうと思います。

さて、このところの急激な値上がりで高値警戒感の出ている日本株市場ですが、新聞によれば衆議院解散後に自民党の再選を予想したグローバルマクロのヘッジファンドが日経平均のコール・オプションを大量に買っているとのこと。

メインはストライキング・プライス18000円の期間の短いコール・オプションだが、20000円のコールまで買われているのだそうだ。

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【日本経済新聞さんのスクランブル】

コール・オプションが大量に買われれば、販売したオプション・トレーダーは当然先物市場で買いを、これまた大量に入れなければならないわけです。

そんな状況も、このところの急激な株価上昇の一因だったのではないでしょうか。

そして、困ったことにオプションの売りポジションを持っているオプション・トレーダーは、日経平均が値上がりすればするほどに先物市場で買い上がり、値下がりすれば売り下がらなければならないわけです。

つまり、株式市場をより情緒的というか感情的な動きにするわけですね。

そんなコール・オプションの建玉が膨らんでいるのですから、来週は上に行くのか、下に行くのか分かりませんが、オプション・アゲンストによる先物市場での取引で、しばらくは激しい乱気流発生の可能性があるわけです。

もっとも日銀の買いも予想されるため、大きく下げることは予想し難いのですが。

短期での取引を繰り返すような方々にとっては、大波に向かうサーファーのような気分なのかも知れませんが、バリュー投資を本分とする者にとっては、いわゆる仕込みの時期は過ぎ去りつつあると言えるのかも知れません。

それにしても先週の売買状況は、みごとに「日本勢売りvs海外勢買い」でした。そして株価は上昇・・・・・過剰流動性による資金の流入は、まだ続いていると言えるようです。そして、日本からの潜在的な買いのパワーも増したようです。

 

 

 

 

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