「自然派ワイン」難しいけど、とっても楽しい!

自然派ワインの生産者は、「ワインのタンク、ボトルの中には宇宙の原理がある!」と言いますが、自然派ワインを試飲していると、それが感覚として分かるような気もしてきます。

平たく言えば、とにかくピュアーな味わいだが、複雑なうま味もスゴイってことでしょうか。味わいに自然環境や宇宙が表現されていて、なんだか混沌とした感じもある。難しい哲学者の話を聞いて、分かったような、分かんないような感じってとこでしょうか。

 好きな人にはとことん好かれるワインなのですが、販売する立場の者にとってはたいへんに難しい商材。どれもホントに良いワインであることは間違いないのですが・・・・・・・・売れる、売れない、となると難しい・・・・・・・!(汗)

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 【ジル エ カトリーヌ・ヴェルジェ AOC マコン・ヴィレ・クレッセ】

マコン・ヴィレ・クレッセで30年間、野生酵母で発酵を行い、醸造中のみならずビン詰めまでSO2の添加は一切しない自然派中の自然派蔵元。極端にブドウの収穫量を少なくし丁寧に仕事を行う。

低温でしか働かないレモンやトロピカルフルーツなどのアロマをだす野生酵母の働く期間を長くするため、低温でアルコール発酵を行うが、時として発行は限りなくゆっくりと進み、なんと5年も続く場合もある。所有するシャルドネの樹齢は127年の樹もある。

写真左のオーナーであるジルさんの顔とみられるヒゲ男ラベルの「ビュル ア ゼロ」は発酵途中でビン詰めされたやや発泡の残る爽やか系のワインだが、これが個性的。やや古漬けのようなニュアンスもある、なんだか混沌とした複雑なうま味の塊のようなワイン。個人的には大好きなのだが、小売業者としてはかなりスキルの高さを求められるワインかも知れません。

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 【ラファエル・シャンピエ AOCボージョレー】

 十代後半のころから近所の著名な醸造家ジャン・クロード・ラパリュさん(酒倶楽部ステップでも人気です)の元でワイン造りの真髄を学ぶ。ラパリュさんは自然な栽培、醸造、ガメイの可能性と潜在能力をとことん追求しているワイン造りで知られていますが、ラファエルも同様にガメイの偉大な可能性を信じる。

ガメイなのに骨格があり、それでいてスーっと身体に浸透してしまうような、ピノ・ノワールにも劣らない繊細さとエレガントさを兼ね備えた、ガメイの最高峰を目指す。

上の写真のロゼワインは、こちらもやや古漬けのようなニュアンスが感じられる、ほのかな微発泡の感じられる爽やか系。ピュアーなフルーツ味とミネラルが感じられるエレガントな味わいで、スーっと体内にしみ込んでいくような自然派ならではの飲み心地。

 まだまだご紹介したい個性豊かな自然派ワインがたくさんあるのですが、しつこくなっちゃいますので、またの機会にご紹介させていただきますね。

今回は爽やか系自然派ワインのご紹介でした。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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