「フランスワイン2013」予想収穫量の下方修正続く

ワイン情報サイト「ワイン・サーチャー」によれば、フランス農務省発表の公式なフランスワイン生産予想の下方修正が続いているのだそうだ。

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今年の7月時点での2013年収穫量予想は46.6リットルだったのだが、毎月のようにその予想の下方修正が続き、現在の予想は42.3億リットルに低下。4.3億リットルの下方修正。

この下方修正分をワインボトルの本数に換算すれば5.73億本分となる。

今年の開花時期の雨と低温がColoure and millerandage と呼ばれる大きい粒と小さな粒が混じった不ぞろいのブドウ房を発生させたこと、夏に幾度となく雹嵐に襲われたこと、そして収穫時期の雨による収穫の遅れとボトリティスの病気が収穫量低下の原因、と政府は発表しているとのことだ。

フランス全体での収穫量は昨年2012年の記録的低収穫量よりは多くなるとのことで、アペラシオンの収穫量は2%の減少だが、ヴァン・ド・フランスと呼ばれるいわゆるテーブル・ワインの収穫量は36%の増加と予想されている。

フランス国内の各ワイン産地の2013年の状況

アルザス:雨が多く病気に苦しめられた。厳しいセレクションの収穫が求められた。

ボルドー:8月からの嵐で粒が不ぞろいになるブドウ房がでた。9月、10月の雨でボトリティスの病気に苦しめられた。

ブルゴーニュ&ボジョレー:シーズン初期からの低温により粒が不ぞろいのブドウ房がでた。ボトリティスの病気が特にシャルドネーの収穫量を減少させる。厳しいセレクションの収穫が求められた。ボジョレーでは収穫のタイミングによりギリギリのところでボトリティスの病気を免れた。

シャンパーニュ:ボトリティスによる問題はあったが、2012よりはやや収穫量は多くなる。

ラングードック&ルーション:安定した9月10月の天候で良好な収穫となった。

ロワール:ボトリティスが収穫の邪魔となり、厳しいセレクションの収穫が重要となった。

ローヌなど南西:場所によって収穫量や品質はバラけた。ボトリティスに苦しめられたところもある。最も南寄りのエリアでは病気がでた。特にグルナシュの収穫が粒が不ぞろいのブドウ房により低収量となった。

 

粒が不ぞろいのブドウ房のミルランダージと呼ばれる小さい粒のブドウは、結果として果皮の面積に比較して果汁が少ないため、濃縮した品質の良いワインができると言われております。

大切なのはブドウ畑の管理と、厳しいセレクションによる収穫でしょうか。2013年のフランスワインは生産者により品質の差が大きいのかも知れませんね。

 

 

 

 

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