「ブルゴーニュ2014」マッシュルームの当たり年、ワインの質と価格は?

 

 

生産者が来日されての「ブルゴーニュワイン・プロ向け試飲会」に呼んでいただきました。

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ブルゴーニュでのブドウ栽培とは、本当に大変な仕事だと思います。それでも、出来上がったワインを試飲すれば、やっぱりブルゴーニュでしか感じられない良さがあるのだと思う次第。

ミネラル感のあるエレガントな味わいに、しっかりとしたストラクチャーは素晴らしい。

今回の試飲ワインのほとんどは2011~2013のヴィンテージ。評価としてはいまいちな地区が多いのかも知れませんが、それでも流石はブルゴーニュワイン、上質さや長熟の可能性を十分に感じさせます。

 

さて、ブルゴーニュ2014に関する資料を、あるネゴシアンの方からいただきました。

ブルゴーニュですから、毎年のように雹が降ったり、雨で病気が出たり、猛暑でブドウが焼かれたり・・・・・・と様々なことが起きるわけですが、そんな中でも2014年ヴィンテージはかなり特別な、まるでジェットコースターにでも乗っているかのような、天候の激変したヴィンテージだったようです。

そして2014年の天候の特徴は、マッシュルームの当たり年をもたらしたとのこと。

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【2014年の気温と降雨量と、過去25年の平均値】

7月の降雨量は記録的、悲惨なほどに多かったんですね。上のグラフでも分かるように平均値の倍ぐらいの降雨量で、気温もやや低め。

ところが一転、8月29日以降は晴天に恵まれ、気温も高くなりました。結果としてブドウを乾かし健康な状態にして、しっかりと成熟させたとのこと。

房の数、重さ、酸などは平均値。キレイなチェリーレッド色で、強い赤みのフルーツの香りを持つ、バランスの良いワインになったとのことで、9月の晴天がすべてを好転させたのでした。

 

それでも、ワイン価格は昨年に引き続き高止まりしたまま。ワインの在庫量も低水準のままなのだそうで、需要の増加と低在庫での典型的なタイトマーケットの状況は続き、ブルゴーニュワインの値下がりは当分の間、見込めそうになさそうです。

 

 

 

 

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