“飲食業界”に関する記事一覧

成熟産業は敗者のゲームなのか

 

 

飲食業界とは、たぶんもう十分に成熟産業だと思います。酒販業界などは、もうそのレベルを超えて衰退産業なのでしょう。

飲食業界で最近目立つ記事と言えば、マクドナルドさん、ワタミさん、ゼンショーさんが苦境に陥っていること。

これらの記事で感じるのは、「成熟産業(衰退産業も)は敗者のゲームではないか!?」と言うことです。

人件費や原料費などの行き過ぎたコスト削減は、過度なリスクだったんですね。

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敗者のゲームとは、例えばプロのテニス選手の試合では、勝ちに行って勝ちます。しかしアマチュアの試合のほとんどは相手のミスによって勝ちに至るわけです。

アマチュアの選手にとっては、ミスを犯さないプレースタイルが重要で、リスクを取って勝ちを急げば、それは不必要なリスクとなるみたいなことでしょうか。

金融業界で「インデックスに投資しましょう!」みたいな意味で使われるのがほとんどだと思うのですが。

成熟した業界(もちろん衰退業界も)でも同じような状況ではないかと感じるのです。成熟産業での過度なリスクを取っての経費の削減などは、結局その過度なリスクが露呈することになるわけで、無理があるのように思うのです。

もちろん酒販業界などの衰退産業は、当然のごとく敗者のゲームの業界なのでしょう。過度なリスクを取れば、その先は非常に悲観的な運命が待ち受けている感じでしょうか。

過度なリスク(不必要なリスク)を取って勝ちに行かないということも、成熟した産業で生き残るために必要なのではないでしょうか。成熟産業や衰退産業でインデックスをアウトパフォームしようとすれば、そのリスクは非常に大きいわけですね・・・・・・・・消極的過ぎるって怒られるかも知れませんが(汗)。

逆に、商売に係る人たちがみんなハッピーになれるような環境が、これからは必要な気がします。

好きな商品を楽しみながら商っていれば、自然と働く人たちも、お客様も集まってくるように思うのです・・・・・・・・でも、酒屋のオヤジの場合には、酒好きが酒屋ってだけで、まだまだ楽しむ域には、まったく達していないのですが(汗)。

最近の飲食業界の記事は、独立系の小規模な商売の反面教師のような気がしております。

 

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これからの飲食業界!

あたり前ですが個人経営の飲食店が大手チェーン店と戦って行くには効率化だけでは敵いません!

先日、沖縄県酒造組合連合会が主催した「セミナー&泡盛大試飲会」が都内で開催されたのだそうです。その中で飲食業界の”虎”と呼ばれる際コーポレーション代表の中島武さんが経営セミナーで講演されました。

今後の飲食業界のトレンドとして、「フランスにおけるビストロのように、旨い料理と酒を手軽にしっかり楽しめる店が注目されるのではないか。」とのご指摘をされたのだそうです。

不況下の中、下町の「せんべろ系」が人気となり、「立ち飲み」「全てが安値の均一価格」「お酒が無料」などなど、いわゆる低価格の飲食店が急増しました。また大手チェーンの代表であるハンバーガーや牛丼店も値下げ攻勢を大きくアピールしております。

こんな状況下だからこそ、外食の喜びの本質を見つめる必要があるのだと思います。その本質とは飲食業界の”虎”がご指摘されるように「ビストロのように・・・・・」なのでしょう。それに、安いものを突き詰めると、結局外食はしない方がいいってこと行き着くような気がします。

気軽に立ち寄れて、割り安感のある旨い料理を楽しめ、酒も充実していて満足できること。個人経営のお店はそれだけではありません。店主に会えるのも魅力の一つだと思います。

人々が外食をしたいのは、外で飲んで話をしたり、料理をすることなく手軽に食べたいということもありますが、やはり本質は家族や友人と美味しいお料理を、様々なことを気にすることなく楽しみたいのです。またそんなお店が注目されるのだとも思います。

飲食店を経営するには家賃や人件費、材料費などの経費は、もちろん大きな負担となります。その辺りとの折り合いを付け、なおかつ飲食業の本質を兼ね備えたお店こそが成功するのではないでしょうか。

酒倶楽部ステップでも飲食店さんとのお付き合いは、もちろんあります。中には安くないと生き残れないとの考えから、お客さんの声に応えてチュウハイを一杯50円にしたお店も過去にはありました。しかし、そのお客さんは喜ぶかも知れませんが、それ以外にはあまり効果はありませんでした。

半端な酒屋がこんなことを書くのは大変に恐縮なのですが、むしろ時間はかかっても飲食業の本質を突き詰めることの方が大切なのだと思うのです。

下町の「せんべろ」が人気だといっても、そこは安いだけではなく、旨い煮物や、人情味のある店主が待っているのです。

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