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「酒屋の株話」弱腰な市場

 

 

2015年夏、強力な筋肉増強剤をたっぷりとぶち込んだ、マッチョでかんしゃく持ちなやつらがこの村にやって来て大暴れしやがった。村は激しく傷ついた。

その後にやっと立ち去ったかと安堵していたら、冬にまたそいつらがこの村に戻って来やがった。今度は2月の中旬あたりまでさらに大暴れだ。

これでは、この村の衆の恐怖心はなかなか消えない。弱腰にもなる。

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企業になにかあれば、レバレッジをかけた信用売りが激しく襲い掛かる。弱腰な村の衆では、跳ね返せない。

また、小型株が勢いよく買われたが、そのほとんどは売り崩された。

しかし、業績をともなう小型株は引き続き堅調だ。

また、信用売りに叩かれた銘柄の中には、オマハの賢人がたとえるところの、Mr・マーケットが会社の問題点ばかりを見て、やけになって売っているようにも見えるような、魅力的な銘柄もある。

弱腰な市場心理に影響されているのかも知れないが、自身の投資している銘柄が値上がりしないのは、日経平均株価に強い影響力を持つファーストリテイリングやソフトバンクが値上がりしないからだ、では道理に合わない。

海外投資家からの激しい売り越しは止み、事業法人が買い越し、個人が利食い売りを出している。市場はまったくもって健全な状態に戻ったということではないか。

それでも、もしマクロ系あたりから、激しい投機売りがこの弱腰の市場に入れば、市場は下がる。

もしそんな事態になったとしたら、銘柄にもよるがこの健全とみられる市場では、オマハの賢人がたとえるところのMr・マーケットが恐怖におののいて売っているような、非常に魅力的な場面になるのではないかと思う。

それでも個別の銘柄では、この先も投機売りに狙われる銘柄は少なくなさそうだ。その場合、日経平均の動きに関係なく、銘柄によって極端な動きになるのだと思う。

優良な将来性のある企業に、妥当な価格もしくは魅力的な価格で投資できる機会が、銘柄によってタイムラグがあるのかも知れないが訪れるということではないか。

 

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