“ワインコレクター”に関する記事一覧

ワイン収集家さんの至福のワイン会

 

 

大変にありがたいことに、ワイン収集家さん主催の至極のワイン会に参加させていただきました。

セレクトされたワインは、大変に希少な古酒ばかり。

その熟成された一本一本に「茶の心」ならぬ、「ワインの心」の世界を感じた次第です。

自身が楽しんだ話で恐縮ですが、いくつかその贅沢なワインをご紹介させていただきます。

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<シャトー・ベイシュビル1967>

コルクはかなり弱くなっておりましたが、流石はボルドー、約50年経ってもまだまだ若々しい。そして、流石はワイン収集家さんのコレクション。まだまだ飲み頃は継続しているようです。

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浦和にあるフレンチレストランさんで、ボルドーワインに合わせて出された子羊料理。素晴らしい相性です。

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<Apy Les Belles1957> フランス東部ジュラ地方のアルボア産の赤ワイン

まったく聞いたことのないワインでしたが、なんでもアルボアのワインとは、その昔フランス宮廷のご用達だったのだとか。こちらも約60年が経過しているとは思えない味わいでした。

「マリー・アントワネットあたりもこんな味わいを楽しんだのかな?」などと考えたら、素晴らしく贅沢な味わいだと感じた次第です。

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<シャトー・クロ・オー・ペラゲ1990 ソーテルヌ>

当たり年のソーテルヌを、ブルーチーズのデザートと一緒に楽しませていただきました。1990年はソーテルヌを含むボルドーの当たり年。なんとも言えぬリッチな深みを感じる味わいです。

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<ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン ラ・グラン・ダム ブリュット1989>

このワイン会のスタートワインは有名シャンパーニュでしたが、このワイン会の〆にも熟成したシャンパーニュ。

〆に熟成シャンパーニュとは、流石はワイン収集家さんです。

 

ワイン収集を行われている方がおられるからこその、至福の時間です。

大変にありがたく感じた、特別なワイン会でした。

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「高級ワイン市況」パーフェクト・ボルドー買い、ブルゴーニュ売り!?

 

 

中華系が主導したボルドーワイン・バブルによる2011年6月のピークから4年。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、はたしてボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭したのか。

また、世界の主要国の株高による富裕層の増加にともない、ワイン収集やワイン投資などの人気は再び盛り上がるのか。

そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察します。

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【高級ワイン・インデックスの2010年7月から2015年7月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、7月末の時点で244と、6月末の241から3ポイント(1.2%)値下がりした。

7月に入ってからは、「夏枯れ相場」状態も手伝ってか、一方的な右肩下がりの相場展開。

6月の末にリリースされたロバート・パーカー氏による「ボルドーワイン2005」の再評価で、100ポイントのパーフェクト・ワインに格上げされたボルドーワインが買われたが、上昇は一時的で、その後は調整に転じた。

また、予想に反して100ポイントの評価を受けなかった、左岸の一流ブランド・ボルドーワインの失望売りも加わった。

 

近年、高値を維持し続けているブルゴーニュ・ワイン市場では、そのパフォーマンスに対する調査が入っているようだ。

反応として、DRCのラ・ターシュ2010年が8.4%急落して1ケース£17,783に。逆にアルマン・ルソー2012シャンベルタンは12.7%上昇し1ケース£11,000となった。

高値をキープし続けている、DRCの商売のやり方が問題になっているのかも知れない。

取引シェアは少ないがブルゴーニュ、シャンパーニュ、イタリア、アメリカあたりは割高感が出て来ているようで、特にブルゴーニュの値動きに対してバイヤーは警戒感を持っており、手が出しにくい状況のようだ。

 

先日、Liv-exのブログで1ケース£5,000以下で購入できるパーカースコア100ポイントのパーフェクト・ボルドー・ワインが掲載された。

驚いたことに28ものボルドーワインが£5,000以下。

最も安いのはポンテ・カネ2010で1ケース£1,500以下の水準。ペトリウス2000の1ケース£33,800と比べると、かなりの割安感があるため、同じように割安感のあるの2010年、2009年のパーフェクト・ワインが買われた。

バイヤーにとって今最も注目するべき銘柄は、割安感のあるボルドーのパーフェクト・ワインなのかも知れない。

ちなみに、その時点での1ケース£1,500以下のパーフェクト・ボルドー・ワインは、「スミス・オー・ラフィット2009」「ポンテ・カネ2009」「レオヴィル・ポワフェレ2009」「パプ・クレマン2010」「ポンテ・カネ2010」の5銘柄。

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「高級ワイン市況」ボルドーにポジティヴ・サインか

 

 

2011年6月のピークから3年。中華系が主導したボルドーワイン・バブルは崩壊した。

2014年7月に底打ちしたとみられるボルドーワインをメインとする高級ワイン市場は、ボルドーワイン・バブル崩壊の負の影響を払拭したのか。

また、世界の主要国の株高による富裕層の増加にともない、ワイン収集やワイン投資などの人気は盛り上がるのか。

そんな高級ワイン取引の状況を、酒屋のオヤジなりに推察してみたいと思います。

先月で終了した「グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?」を引き継ぐブログ記事です。

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【高級ワイン・インデックスの2010年4月から2015年4月末までの推移】

高級ワインの業者間取引サイトである Liv-ex の指数「Liv-ex Fine Wine 100」は、4月末の時点で242.00と3月末から0.4%の値上がり。小動きながら2月の中華系の春節に付けた高値に迫りつつある。

3月中旬から4月の中旬にかけてLiv-exで値上がりの大きかった銘柄は、ブルゴーニュのドメーヌ・ポンソ クロ・ド・ラ・ロッシュVV2011  +8.4%でDRC2011とともに買われた。他には、シャトー・パヴィ2005 +6.0%、シャトー・パルメ2005 +5.3%とボルドー 2005ヴィンテージ。

一方、値下がりの大きかった銘柄は、オルネライア2009 -9.4%、マッセート2010 -7.4%と、リリースされたばかりで、このところ値上がり傾向にあったスーパータスカンが売られた。

2012ヴィンテージ・ワインのパーカースコアが上方修正されたことや、ボルドー2005ヴィンテージの評価の上方修正が予想されいることから主に買われたようだ。

2012年ヴィンテージで最も評価の高いワインはオー・ブリオンで4点の上方修正で98点。

現在最も注目を集めている、ボルドーワイン2014ヴィンテージのアン・プリムールからは、今のところほとんど影響を受けていないようだが、2014ヴィンテージのシャトーからの出値は、概ね非常に魅力的に感じられる。

明らかにここ数年で最も品質の高い2014年ヴィンテージが、昨今のユーロ安により、特にイギリスやアメリカにとって、概ね魅力的な水準のようだ。

今回の2014ヴィンテージのアン・プリムールを象徴しているのがシャトー・ムートン・ロートシルト2014の出値。あるイギリスのマスター・オブ・ワインは、「真のオープニング価格だ」と評価している。

品質が明らかに良いにもかかわらず、ここ10年間のほとんどのヴィンテージの市場価格よりも安い価格提示となった。

ボルドーワイン市場に底打ち感のあるなか、ボルドーで最もブランド力の高いワインの一つであるムートンの影響力は強いとみられ、「ムートン2014は買いだ!」との印象を市場にもたらす可能性は高いとみられる。

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ワイン投資の王道!!

今、ワイン投資で最高のパフォーマンスをあげようとすれば、そのカギは間違いなく中国の動向ですね!

写真とイラストの意味が分からないかも知れませんが、「パンダ(中国)がブル(強気)でラフィット価格をあげる!」ってことです!(汗)

現在、ワイン投資家の間で注目されているのがボルドーワイン2010年ヴィンテージの価格動向。2010年は通常の年よりも収穫量が少なく、かつ品質はとても良いと判断されているようです。

と言うのも2009年は最も素晴らしい年の一つとなり、その需要は非常に強く、価格はその前の最も素晴らしい年の一つである2005年ヴィンテージがリリースされた時の倍の価格となってしまったのです。2010年ヴィンテージも現在の状況が続けば、当然2009年を上回るぐらいの価格となる可能性があるのです。

ではなぜワイン投資といえば高級ボルドーワインなのか?投資の対象となる高級ワイン市場は200-300種類の限られたワインしかありません。しかも、ほとんどはボルドーワイン。これは投資の対象となるだけの量が確保できるからなのです。

例えば非常にレアワインで知れれるカリフォルニアの「スクり―ミング・イーグル」を入手しようと思えば、そこのメーリングリストに加えてもらわなくてはなりません。そこで初めて年に3本程度の入手が可能となります。入手してそのまま転売するだけで少なくとも投資額は倍にすることができるでしょう。しかしある程度のまとまった資金を投資しようとすれば、それはほとんど不可能なことなのです。

ワイン投資の方法には古くから伝わる伝統的な方法があります。たとえば3ケースのワインを購入したとします。3~5年の間寝かせて2ケースだけ転売し、その資金で新しいヴィンテージのワインを3ケース購入します。最初に購入した1ケースは自分で楽しんでもいいし、予想以上に価格が値上がりしたときは転売もできます。この方法を継続して行くのです。

日本の場合、現実的には利益に対して税金を支払わなくてはならないため同じ様に行うのは難しいのですが、現在最もホットなワイン市場である香港などでは可能な方法となるのだと想像されます。

ワイン投資のコツを専門家は「ワインの価値を最大限にすることが、ワインの量を最大限にするよりも大切!」と言っています。つまり、もし100万円のワイン投資を行なう場合、1ケースを100万円で購入する方が、10ケースをそれぞれ10万円で購入するよりも良いということ。管理のコストや各種の手間も少なくて済みます。

伝統的にベストなワイン投資先は、最高の生産者から良い年のワインを購入することですが、最近では有名ワインのオフヴィンテージやセカンド・ワインでも投資としては魅力的なリターンが期待できます。例えばCh・ラフィットロートシルトのセカンド・ワインであるカリュアド・ドゥ・ラフィットも中国からの人気で価格は非常に堅調に推移しています。

現在、香港を中心に沢山のワインコレクターやワイン投資家が存在しますが、この方達はワインのことだけ見ている訳ではありません。アートや不動産、金、株・・・・・・などなどの資産のポートフォリオの一部としてワインを保有しているのです。2008年のリーマンショックでは約25%のワイン市場の調整を経験しましたが、その後は勢いのあるリカバリーとなり、昨年は他の投資商品を引き離す程の素晴らしいパフォーマンスとなりました。

スイス銀行のようなヨーロッパの伝統ある大手金融機関では大昔から資産のポートフォリオの一部としてのワインの保有を提案してきたのだそうです。ハイパーインフレが懸念される新興国を中心に、富裕層のワイン投資は、そのパフォーマンスの素晴らしさから金などと同じく資産ポートフォリオの主要商品の一つとなる可能性があるのです。

5年~10年程前、国際原油価格はそれまで1バーレル$30あたりが最高値圏のイメージがありましたが、状況が変わると一気に1バーレル$150あたりまで上昇しました。高級ワイン市場も今、それぐらいの状況の変化が到来しているのかも知れませんね!

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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