“ワインオークション”に関する記事一覧

超一流のレストランは、ワインの在庫額も超一流だった!

ワイン専門誌「デキャンター.com」によれば、閉店した超有名レストラン「エル・ブジ」所有のワインがオークションにかけられるのだそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

世界一予約が取れないレストランとして有名だったスペインのレストラン「エル・ブジ」所有のワインが、サザービーズのオークションにかけられることになった。来年の4月3日に香港、4月26日にニューヨークでと2回に分けて行われるとのこと。

競売にかけられるワインは8,807本で、総額1億3千万円ほどになるようだ。フランスの有名ワインはもちろん、スペイン・ワインやシェリーも含まれる。

 推測するに、レストランの閉店が決まれば、ワインなどの仕入れは控えて、ワインの在庫はできるだけ少なくしようとするハズ。それでも1億円を超える評価額のワインが在庫されているとは、流石は世界一と呼ばれた超一流レストランですね。

 一流レストランを立ち上げようと考えれば、豊富な資金も含めて全ての面で最高でなければいけないようです。もちろん一番大切なのはレストランで出される料理なのですが。それら全てをプロデュース出来なければ一流レストランとは呼ばれないわけです。

超一流の料理人に資金力が豊富なスポンサーと、優秀なマネージメントが付いてやっとスタートラインに立てる感じでしょうか。

一流レストランとは、規模は小さいかも知れませんが、映画業界とか音楽業界とかと同じようなエンターテイメントの業界なのかも知れません。それもある意味この世の贅沢の極み的な要素のある富裕層のためのエンターテイメントですね。

また超一流レストランになれる確率も他のエンターテイメント業界と同じく、低くて困難なようです。

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その8

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその8回目。

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年12月からの2012年2月末までの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 50 Index)チャート。

ゴールド、原油、株式とほとんど全ての市場が、2012年になると同時に底打ちし上昇に転じました。グランヴァン市場もまた上昇に転じています。世界的な低金利政策による金融相場は、ワイン市場もまた押し上げていると言えるのではないでしょうか。

最近のワイン・オークションでは、一時引っ込んでいたアジアからの買いが戻ってきたようです。中でも、いわゆる小型品薄株的な高級ワインが値を飛ばしています。特にドメーヌ・ロマネコンティのブランドを中心としたブルゴーニュワインが人気で、2月のオークションでは最高値を記録した銘柄もありました。

ボルドーワインでも、より希少価値の高いポムロール地区のペトリウスやル・パンが人気となり値を飛ばしました。またスーパートスカーナのレアワインもアジアからの買いで大きく値を飛ばしたとのこと。

基本的に経済が不安定な状況下での過剰流動性による資金の流れは、ワインも含めた実物資産に流れる傾向にあるようです。特にゴールドなどの実物資産を好む傾向にある中国系にとっては、供給量の限られた美術品やアイコン・ワインもまた、実物資産の投資対象として好まれるようです。

 しかし、現在ゴールドや原油価格を押し上げている、メインの買い手とされているのは投資ファンドです。その買い越し残は相当の高水準に達しているとのことで、投資ファンドの動向次第で一気に急落した場面もありました。金融相場の環境下では、今後も大量の投機ポジションの動向による乱高下は起こるのではないでしょうか。そして、その動向は高級ワイン市場にも波及すると考えられます。

いわゆる小型品薄株的なワインは、今後も最高値を記録するほどに値を飛ばすと予想されます。しかしボルドーワイン・インデックスのレベルでは、堅調に推移する中で他の市場の不安定な市場動向の影響を受ける可能性はあります。

また中国系からの人気がボルドー一辺倒から、より希少性の高いワインへ移行したことにより、ボルドーワイン・インデックスとしての最高値の更新とまでは難しいと考えます。

ワインに投資したい人にとっては、「ボルドーは値段が高過ぎるし、買ってもその後大きく値上がりするとは考えにくい。だったら、より希少性の高いワインの方が魅力的!」ってとこでしょうか。

 

 

 

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その5

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその5回目。

ボルドーワインインデックスは7月の初旬にピークを付け、その後一方的にダラダラと下げ続けてピークから約15%の下落。大ざっぱに見れば価格の動きが似ているゴールドもこの間に一気に20%の下落となった。新興国投資家にとっては同じインフレヘッジ目的で購入していた商品の価値が15%~20%下がってしまったことになります。

先日行なわれたサザビーズさんの香港ワインオークションでも 2009に参入して以来初めて売れ残りがでたのだとか。売れ残ったのはボルドーのグランヴィンテージ1961、1995、2000、2005を含むシャトーラフィットロートシルトやラトゥール、ムートンロートシルト、マルゴーなど。

一方、ブルゴーニュのロマネコンティーは引き続き人気で、価格はまだ上昇傾向にあるようだ。グランヴァン市場の中ではボルドーワインの流通量が圧倒的に多いことが理由なのか、より希少性の高いワインに人気が集まっているようです。

 また、中国系の投資への傾向である「価格が上がっているからこそ買うんだ!」という考え方にも影響されている気がします。価格が下がっているものには手を出さないのです。もし、価格が下がっているものに手を出して、更に下がるようなことになれば中国人の大事にするメンツにかかわることなのでしょう。

 新興国の経済成長の鈍化、先進国経済の下ぶれ懸念、世界の株や商品などの値下がり傾向と、グランヴァン市場にとっても今後しばらくは、値上がりを目的に安心して買える環境にはなさそうです。

もちろん非常に希少価値のあるワインに関しては今後の更なる価格上昇はあると思われます。しかし、グランヴァンの中で流通量の多いボルドーワインに関しては、割安感から買われる時も出てくると思われますが、2011年7月の初旬に付けたボルドーワイン・インデックスの高値を大きく抜けて上昇することは想像しにくくなったようです。

それでも、今後ボルドーインデックスの計算に、価格の高い2009年、2010年ヴィンテージが加われば、インデックスとしてある程度の高値での推移となるのではないでしょうか。今後の価格推移のイメージとしては高値圏でのレンジで上がったり下がったりってとこでしょうかね。

このシリーズ「その3」でご紹介したエリオット波動分析でのトップフォーメーション形成となるのではないかと予想します。

 エリオット波動理論によるボルドーワインインデックス分析⇒ https://www.stepstep.biz/wine/grandvinesono3

 

 

 

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秋のワイン・オークションはロマネコンティーが最高値!

不安定な金融市場の影響を受けて、ボルドーワインインデックスは7月初旬にピークを付けてから一方的にダラダラと下げ続けています。そんな状況の中、より生産量が少なく希少価値の高い、高級ワインのトップブランドであるロマネ・コンティーがこの秋のオークションで買い上げられているようです。

ブルーンバーグによりますと9月16日、17日に香港で行なわれたワイン・オークションでロマネ・コンティー1990年が1ケース232万香港ドル(US$297,400/約2600万円)の、1990年ヴィンテージとしては最高値で香港のワイン・コレクターに落札されたとのこと。

その10日ほど前には、同じヴィンテージのロマネコンティーがロンドンで1ケース£126,500(US$201,900)で落札されたばかりで、ロンドン、ニューヨーク、香港とこの秋のオークションはロマネコンティーを筆頭にしたブルゴーニュワインが人気を集めております。その中でも特に香港では購入意欲が高いようなのです。

 逆に今まで中国系からの人気で高級ワイン価格を引っ張ってきた、シャトーラフィット・ロートシルトの人気には陰りが出ているとのこと。

 香港で一気に47%高い価格でロマネ・コンティーが落札されたように、アジア新興国富裕層の高級ワインへの需要がボルドーワイン以外に広がって来ているようですね。そして最初に注目されたのが高級ワインの中のトップブランドでもある、希少性の高いロマネ・コンティーのだったようです。

まだまだアジア新興国富裕層からのインフレから資産を守るための資金分散というか、希少価値の高いものへの購入意欲は続きそうです。

今後 しばらくはブルゴーニュ・ワインのトップ・ブランドばかり買い上げられるのか?それとも他の希少価値の高いワインに広がっていくのか?アジア新興国富裕層の高級ワインに対する世界観は変化して来ているようですね。

 今後もワイン・オークションでは香港が世界をリードして行きそうです。

日本人としては、景気が良かった頃に日本人が購入した高級ワインの転売需要が強まってもおかしくないように思うのですが、そのあたりはどうなんでしょうかね!?

 

 

 

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「ロマネ・コンティ1945」一千万円で落札!!

5月17日にスイスのジュネーブで競売大手クリスティーズのワインオークションが開かれました。そのハイライトでまたまた出ました最高値!!

写真は高級ワインの聖地ロマネ・コンティの畑。

高級ワインの中では有名過ぎるほど有名な、高級ワインを代表するロマネ・コンティ。その中でも神話的、伝説的なヴィンテージが1945年なのです。

ジュネーブで5月17日に開かれた競売大手クリスティーズのワイン・オークションのハイライトとして出品されたロマネ・コンティ1945が109,250スイスフラン(約1千万円)で落札されたのだそうです。これはブルゴーニュ産赤ワインとしては最高額とのこと。

ロマネ・コンティの中でもこの1945年は特別中の特別ワインなのです。まず、1945年までのロマネ・コンティとそれ以降のロマネ・コンティでは味わいが違うと言われています。

ヨーロッパのブドウを襲った害虫フィロキセラにより、ロマネ・コンティもまた古樹を1945年に抜き捨てたのです。そのため次のヴィンテージは1952年まで待たなければなりませんでした。1945年のブルゴーニュは暑くて乾燥した夏となり、収穫量は少なかったのですが、非常に高いクオリティーのブドウとなったのです。そしてそのワインは特別なフレーバーを持つ非常に出来の良いワインと言われております。

そして1945年が終戦の年というのも、その偉大なワインの伝説のひとつとなっています。

生産量も少なく、たったの600本。今回出品されたのはその600本の中の一本で、2007年5月に行なわれたクリスティーズのチャリティオークションで落札されたもの。4年間で価格がほぼ倍になったことになります。

非常に希少価値の高いヴィンテージの超有名高級ワイン。自分のワイン・コレクションの中にこのワインが一本あるだけで、同じワイン・コレクター間では超有名人になれること間違いなしですね。

 貧乏人の自然な疑問としては、「ロマネ・コンティ1945を落札された方は飲むのかな?」「これ以上寝かせて中身のワインはどうなのかな?」って思っちゃいますよね。まさか更に高値を狙っているとか・・・・・!(汗)スゴイ世界です。

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