“ボジョレー”に関する記事一覧

ボジョレー最大で200件が廃業へ

フランスのメディアによれば、2012年の凶作により最大で200件のボジョレー生産者が廃業に追い込まれるとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年のボジョレーのガメイ種ブドウ

2012年の悪天候、霜やヒョウの被害により生産量が大幅に減少し、生産コストをカバーできないボジョレー生産者が出ているとのこと。また、そうでない生産者も2012年は何とか生産コストをカバーできたぐらいの状況らしい。

2012年より以前の年では天候による被害があっても、それはボジョレー全体に起こることはなかったのだが、2012年に限ってはボジョレー全体が天候の被害を被った。

生産者救済のための短期のローンなどで何とか生産コストをカバーし生き延びたが、ブドウ畑は次の収穫まで利益を生まないため、抱えたローンの当面の返済のめどが立たない状況。

それ以上に手の施しようのない生産者もあり、その数が50件から最大で200件になるとのことだ。

また、今後に予想されるボジョレーワイン価格の上昇もそれほど生産者の助けとはならないのだそうだ。

2012年のボジョレーでは、平均的なブドウの収穫量から大きく収穫量を減少させましたが、2013年もまた今度は生産者の減少により、その平均値を下回る可能性があるのかも知れません。

 日本ではここ数年の円高傾向もあり、大手スーパーさんの頑張りで低価格ボジョレーヌーボーの価格帯を一気に引き下げましたが、今後は最近の円安の流れもあり、低価格ボジョレーヌーボーの価格帯は底上げ傾向となりそうですね。

それにしても2012年はフランスのワイン生産者にとって悲劇のヴィンテージですね。

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「ボジョレーヌーヴォー2012」100年に一度の低収穫量で”違いが明確に”!

フランス、クラブ・パッション・ドュ・ヴァンの伊藤先生のブログが伝える今年のボジョレーの状況では、2012年は100年に一度といってもよい程の難しい年になったとのこと。

どこも収穫量が極端に少なく、例年の30%~50%しか収穫がない。

しかし、そんな受難な年だからこそ、畑仕事に労力を普段の10倍は費やした自然派醸造家達のボジョレーは、「違いが明確」なのだそうだ。

 

 

 

 

 

 

写真はジャン・クロード・ラパリュの収穫

ワイン造りは一生に40回ぐらいしかできない。祖先が残した記録が難しい年にどの様に対処したか、どの様な心の持ち方をしたかの道しるべとなる。

 その困難な2012年の状況とは、

1-2月の寒波マイナス18度を記録した。
2-発芽後の春先にも-5度の寒波でやられた。(量が少ない最大の原因)
3-開花時の悪天候による結実不良。
4-その上に5月から8月までの雨曇りによる湿気からくる病気の大発生。
5-その間に、数度にわたる雷をともなった雹の被害。
6-8月後半の3日間の極度な猛暑による葡萄が焦げる被害。

 このような状況下で高品質のボジョレーを生産する自然派醸造家がとった収穫時の対策とは、質のために採算をかえりみず、少ない収穫量の中、究極の厳しい選別収穫を行なったのだそうだ。

健全なブドウのみを発酵槽に入れるために普通の収穫の4倍スピードが遅くなる”選定粒摘み”を行ない、ブドウ房の悪い部分の粒を切り落とす作業を収穫人に徹底させたのです。

気の遠くなる作業だが、この作業により一般的な2012年産のボジョレーとは「違いが明確」なワインとなる。

そんな「違いが明確」な2012年ボジョレーは歴史的な極少ヴィンテージになるのは確実。酒屋としては「割り当て入荷」みたいなことがなく、スムーズに入荷してくれることを祈るばかりです。

今年のボジョレーヌーヴォーは、ある意味非常に価値のある、希少価値の高いワインとなりそうです。それにしても高品質を目指す農家さんの自然との闘いは凄まじいですね!まったく頭の下がる思いが販売する立場のものとしてはする次第です。

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ページ
トップ