“ビール業界”に関する記事一覧

世界のビール業界のパワーゲームは・・・

 

 

今朝の新聞によれば、世界のビール業界シェア1位のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(バドワイザー)が、2位のSABミラーに買収を打診したのだそうで、もし実現すれば世界シェア3割になるらしい。

このニュースでABI(バドワイザー)の株は大幅高なのだそうだ。

日本に生活していると、国内の大手ビールメーカーが販売している、第三のビールの新商品とか、健康を気遣った発泡酒とか、ちょっとプレミアム感のあるビールとかの情報ばかり。

我々は国内大手ビールメーカーのビール、もしくはビール系商品ばかり飲んでいるわけです。

だから世界の巨大ビール企業のパワーゲームとなると、まったくピンと来ない。

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【今朝の日本経済新聞】

なんと世界では上位4~5社が、世界のビール市場の半分以上のシェアを持ってるんですね。

「ビール産業は装置産業だから、たくさん売れれば利益はそれ以上に大きく伸びる」と聞いたことがありますが、世界のビール業界のトレンドは、明確な規模の追求のようです。

大手の国産ビールは、世界から見ればまったくのローカル・ビールということか。それでも日本でのシェアは非常に大きい。

しかし・・・・国内市場でのビールの消費は明確な減少傾向。かと言って世界でガチに戦うのは・・・・。

ひょっとして、上司がベルギー人になるような国内大手ビールメーカーも、近い将来出・・・・・・そんな気もした業界再編成の記事でした。

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ビール業界、サマータイムのアフター4に期待!

ビール系飲料の低落傾向に歯止めがかからない!

今朝の日経新聞に掲載されていた「上半期のビール系飲料出荷量」。

第三のビールの出荷量は上半期ベースで伸びているようだが、ビール系飲料全体では右肩下がりの傾向が続いております。ビール大手各社は伸びている第三のビールに新商品を相次いで投入し、震災後に増えている家飲みの需要を取り込もうとしているとのこと。

 今年の上半期には、東日本大震災でビールメーカーの供給量が少なくなったり、外食の自粛などがあり、大きくビール系飲料の出荷量が減少しても特に驚かないと思うのですが、上のグラフを見ると今まで続いてきた傾向の延長による需要の減退で出荷量が減少しているような、それほど大きくない減少ではないかとの印象を受けます。

やっぱり家飲みが貢献したようですね!その結果が第三のビールの出荷量増加なのだと思います。

酒類の中で国内最大のシェアを誇るビール系飲料の出荷量が減少してているということは、酒屋の売上高も全体的には減少していることを意味します。

問題は、このビール系飲料の出荷量の減少に歯止めがかかるとは誰も考えていないこと!国民の高齢化や人口の減少とともに、出荷量に歯止めがかかる見込みがないのです。こんな状況の中でビールメーカー、酒問屋、業務用卸し、小売店と各分野で販売シェアを争っているのですから大変です。

たぶん、これをデフレスパイラルと呼ぶのだと思いますが、勝者がいないと言われるスパイラルの中で、街場の酒屋がまともに戦っても余程の奇策でもない限り、どうにもなりそうにありません。

世の中には、これと同じような状況の業界が沢山あるのだと想像されます。印象としては国内需要に重しが乗っかってて、静かにつぶされて行く感じでしょうか(汗)!?

何の取り柄もない者にとっては、生物の進化のごとく、状況に耐えて、耐えて、無駄使いせずに、できるだけ変化に対応して生き延びて行くしかなさそうです(涙)!

しょーがないから、早くうちへ帰って第三のビールでも飲んで、ささやかに楽しみますか!← これが、ビール系飲料の出荷量を意外に下げさせない理由なんですね(笑)!?

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ビール販売50年間の推移

酒屋さんのための専門誌「酒販ニュース」さんが創刊50周年の記念特集をだされました。

ビール課税数量50年間の推移

酒類全体ではピーク時から10%程度の減少ですが、酒類の中で最もボリュームの大きいビール(発泡酒とか第三のビールじゃない税法上のビール)の減少は予想以上です。

ビール消費のピークは平成6年で、酒類全体に占めるビールの割合は7割を超えていました。その平成6年から発泡酒の登場と共にビールの消費はブラック・マンデーなみの暴落、減少となっているんですよ(涙)!ピークからの減少幅は約6割で昭和46年頃と同水準にまでなっちゃってます!!ヒドイ(汗)!

日本のビール50年間の歴史は、日本の大手ビールメーカー4社の歴史です。戦後、現サッポロ・ビールさんと現アサヒ・ビールさんが分割りとなり、そんな中、全国への流通網を持っていた現キリン・ビールさんがグングンとシェアを伸ばしました。そして昭和58年にはシェア63.8%となり、最高シェアを達成したのでした。戦後の生活が豊かになるのに伴い家飲みでの需要増を受けてキリン・ビールはシェアを伸ばして来たのです。

その後はアサヒ・ビールさんが低迷した業績の復活に向けて開発された、昭和62年発売のアサヒ・スーパードライが大大ヒットとなりました。そして平成9年には遂にキリン・ラガーを抜いてナンバーワンのシェアになったんです。アサヒ・ビールさんの活躍は、まだ記憶に新しい出来事ですね。TVのCMに落合信彦さんが出てて、とってもカッコよく見えました!

平成6年にはサントリーさんが初めて「発泡酒を」発売し、その後各社が追随。平成15年にはサッポロさんが麦芽も麦も使わない「第三のビール」と呼ばれるようになる、「発泡酒」よりも更に安い新分野のビール系飲料を発売しました。これらの出来事に経済不況などが加わり、ビールの数量はピークから約6割の減少。酒類に占めるビールの割合も3割~4割にまで減少しまったのです。

50年間のビール業界第一幕は「キリン・ラガーの一人勝ち」。第二幕は「アサヒ・スーパードライの大ヒット」。第三幕は「大ヒットがないまま、各社「第三のビール」でのシングル・ヒットの打ち合い」といったところでしょうか!

ホッピーブームも到来しており、今後のビール・テイスト飲料業界、益々波乱がありそうです。それにしても、ほぼビールの製造販売だけで大手ビールメーカーはここまで大きくなったのですから、スゴイ産業です!

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