“バルバレスコ”に関する記事一覧

バルバレスコ セミナー

バルバレスコの有名ブランド、

プロドゥットーリ・デル・バルバレスコのティスティング・セミナーに参加してきました。

 

バルバレスコ セミナー5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イタリアの二大ワインといえば

バローロ と バルバレスコ。

バローロは ワインの王様/ 王様が飲むワインと 評され

バルバレスコは ワインの王子/女王様の飲むワイン と 評されます。

 

そんな バルバレスコを 代表する生産者が

プロドゥットーリ・デル・バルバレスコ。

 

プロドゥットーリ・デル・バルバレスコは

現在 54のメンバーにより 組織される協同組合。

普通、協同組合のワインというと

安価で 低質の ワインをイメージしがちですが、

ここのワインは 違います。

特に 9つの特級畑から 造られる

バルバレスコ リゼルヴァ の シリーズは

その質の高さで 高い評価を得ています。

あの ロバート・パーカーJr氏も

「最高の生産者組合」と高く評価しています。

 

そんな

プロドゥットーリの代表 アルド・ヴァッツカ氏のお話を聞いてきました。

 

 

 

バルバレスコ セミナー3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず

バローロと バルバレスコの 違いについて

 

バローロとバルバレスコは 同じ イタリアのピエモンテ州にあるワイン産地で

同じ葡萄品種 ネッビオーロを 使い、同じような醸造方法によってワインを造っています。

距離的には 20kmほどしか 離れていないその産地の違いは

やはり 土壌。

フランス語でいうところの 「テロワール」である! とのこと。

 

バルバレスコは タナロ川という 川に近く、その影響をより 受けているのだそう。

 

例えば 冬は 霧が多く、 夏は 湿度が高い など

 

そして 葡萄の成長も バローロに比べると 早く。収穫も 早くなることが多い。

粘土質であり 石灰質も多い土壌は 変わらないが

バルバレスコの方が より 肥沃で

つまり

カリウムやマグネシウムが より多く含まれている。

これは

より

エレガントで 軽めの味わいを 導き出しているそう。

一方、

バローロは

より ボディがしっかりとして ストラクチャーが ハッキリした味わい。

口に含むと 広がりが大きく感じられる。

 

単に 王のワインと 女王のワイン

というだけでなく

とても 分かりやすくて 論理的な説明で 腑に落ちました!!!

 

バルバレスコ セミナー2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

なぜ 生産者組合なのに こんなに 良質で、高評価のワインを造り続けられるのか。

その理由の一つが 設立当初から 守られている 《3つの原則》。

 

《  3つの 原則  》

① ネッビオーロのみを使用

プロドゥットーリのワインは 全て ネッビーロ 100%

カジュアルクラスの 「ネッビオーロ・ランゲ」も 100%ネッビオーロ

それも 100%バルバレスコ地区のネッビオーロです。

② 造ったネッビオーロは 全て 組合に提供する

自分でネッビオーロのワインは醸造できません。

ネッビオーロ以外のブドウを使用したワインは

醸造して、自分ブランドで販売してもいいけれど

ネッビオーロは 全て プロドゥットーリのワインになります。

③ 各メンバーからの葡萄の買い取り金額は 量ではなく 質で決まる

葡萄を 破砕して サンプリングする。

以前は 糖度 のみで 質を判断していたが、最近は 色や タンニンも計るそう。

 

この 3原則が 功を奏して、当初 19の農家でスタートした組合は

現在 54のメンバーに増え、管理する畑も 110ヘクタールと

バルバレスコ 最大の生産者となっています。

 

「新しくメンバーになりたいという人がいたら どうするんですか?」と質問したら

54のメンバー全員で 話し合って

その畑などを見せてもらって決めるとこの。

ちょっとハードル高いのかな。でも、公正・平等って感じですよね。

 

そのクリーンで 平等な感じは

お話されている 代表のアルド・ヴァッツカ氏から

雰囲気伝わってきます。

すごく 理路整然としていて 飾らず、 実直。

バルバレスコ セミナー1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のティスティングセミナーで

とても 良かったのが

リゼルヴァ シリーズ

畑違いの 9つの飲む比べ。

バルバレスコ セミナー4

 

 

 

 

 

 

 

 

すべて 2011年の バルバレスコの グランクリュ。

もちろん

同じ葡萄品種で 同じ醸造方法

違いは テロワールのみ。

でも

それぞれに個性的な味わいに

ワインの面白さを痛感しました。

私が特に気に入ったのは

Muncagota ムンカゴタ

南東向きの畑なので

朝 太陽があたり 午後は影になる。

朝の太陽は それほど暑くないので

畑全体は 涼しい。

だから

この畑のワインは

アロマが強く 花の香りがする

ミントの風味もあり

アフターがすっきりしている

バルバレスコの力強い味わいのなかに

すっとしまった爽やかさがあり

とても エレガントな印象をうけました。

 

ステップでも

現在 2009年ヴィンテージの

Pora ポーラ   と Montestefano モンテステファーノを

扱っています。

 

バルバレスコ セミナー6

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Pora は

一番川に 近い区画で 肥沃で 広がりがある畑

甘く 華やかな香りで 柔らかいタンニンで

早いうちから 飲みやすいワイン

 

Montestefano は

9つの畑の中でも 一番力強いワインをつくり出す畑で

「バルバレスコのバローロ」 と 呼ばれています

スモーキーな果実味で アフターにしっかりとタンニンを感じます

 

2011年も 猛暑で 力強い果実が収穫できた 良いヴィンテージ。

2009年も 同じように猛暑だったけれど 9月になると涼しくなり、

熟した良いブドウが採れたと いった お話も聞きました。

2009年は そろそろ 飲みごろを 迎えそうですね。

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「ロベルト・サロット」ピエモンテ初のアパッシメントでやわらか

 

 

取扱いワインのクオリティの高さで定評のある、ワイン輸入会社の稲葉さんが主催されたイタリア・ピエモンテのワイン生産者「ロベルト・サロット」のテイスティング・セミナーに呼んでいただきました。

白ワインのガヴィ、赤ワインのバルベーラ・ダルバ、ランゲ・ネッビオーロ、バルバレスコ、バローロを生産されており、そのレベルは素晴らしく高い。

白ワインのガヴィはミネラル感に、柑橘系のようなほろ苦さと甘みが特徴的。長く低温発酵させることにより、やわらかく、香り豊かで長期熟成が可能な白ワインとのこと。

赤ワインのバルベーラやネッビオーロはアパッシメント(陰干しブドウ)の製法により、タンニンがやわらかで、甘みや苦みのバランスがよく、今飲んでも美味しく、熟成させても美味しいワインです。

ロベルト・サロットさんは、ピエモンテで初めてアパッシメントによる製法を取り入れました。

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【ロベルト・サロットのネッビオーロ(左二つ)とバルベーラ(右二つ)】

ピエモンテの代表的高級ワインのネッビオーロは、見た目に高級感あるガーネット色(うす茶色がかった赤)。特にバローロの味わいは一般的にいろいろですが、このロベルト・サロットは、やわらかでエレガント。

バルベーラとは一般的にはどこか牧歌的な、どちらかと言えば庶民派な肩肘張らないワインでしょうか。ロベルト・サロットさんのバルベーラは濃いルビー色、果実味豊かでリッチなの味わい。ワインランク上のバルベーラです。

・・・・・・・・・・ピエモンテのネッビオーロ種とバルベーラ種のワインとは、いろいろで、いやはやホントに難し過ぎる世界だと思います・・・・・でも、ロベルト・サロットなら大丈夫。今飲んでも熟成させても美味しいのです。

「飲み頃まであと20年・・・・」みたいなバローロじゃ困っちゃいますよね(汗)!

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「バルバレスコ・リッツィ」ピノノワールを彷彿とさせるイタリアワインの女王

バローロがイタリアワインの王様なら、このバルバレスコはイタリアワインの女王と呼ばれているワイン。

そんなバルバレスコのなかでも、ひときわ繊細さやエレガントさが際立っているのがリッツイのバルバレスコ。

その繊細さ、エレガントさはまるでブルゴーニュのピノノワールのようでもあります。

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【リッツィ バルバレスコ・リッツィ 2008 】 AL14% 750ml

 バラの花やスミレの花、お茶の葉やタバコを感じさせる香り。アタックのやさしさ、ミネラル感やキレイな酸味は、繊細で上品なピノ・ノワールのよう。程よい深みにスパイシーさもあり、ネッビオーロの繊細でキレイなスタイルが表現されています。

確かにこれは「イタリアワインの女王」と呼ばれるに相応しいワインではないでしょうか。

 こんなエレガント系のワインがまた酒屋のオヤジも含めた、ある年代以上の男性に好まれるんです。何とも言えずイイんですよね~!

若いときにはもっと凝縮感のある、エネルギッシュな感じの味わいを好んだのかも知れません。しかし、ある年代を過ぎると飲んでて疲れちゃったりもするわけです。そして今度は、繊細でエレガント系のワインがたまらなく美味しく感じるようになるのです。

だから、平たくいえばオヤジ系の味わいと言えるのかも知れませんね。しかし、たとえオヤジ好みであっても、うまいものはうまいのですぞ!

エレガント系イタリアワインの女王、リッツィのバルバレスコは如何でしょうか?

 

 

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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