“サッポロビール”に関する記事一覧

サッポロ&スティールの攻防に幕!

新聞によるとサッポロホールディングスとスティール・パートナーズの約6年に及ぶ攻防はスティールの撤退で幕が引かれた。

日経新聞より

投資ファンドのスティール・パートナーズが2004年から保有してきたサッポロホールディングスの株式について、保有分すべてを売却したことが明らかになったのだそうだ。

世界的に競争の激しいビール市場の業界再編を狙って、サッポロホールディングスを自分達でコントロールできる状態まで持って行き、競合他社に高値で転売してお金を儲ける目的は失敗に終わったのです。

サッポロH株の売却を決めた理由はスティールPに資金運用を委託する年金などの出資者が、この案件に反対したため。投資ファンドも儲かっているうちは良いのですが、利益が上がらないと会社の経営陣以上に厳しい立場になるようです。

ひょっとするとサッポロHの主要部門であるビール事業と不動産事業あたりは、転売先がもう決まっていたのかも知れませんね。そうでないとスティールPは6年間も頑張れないような気もします。

スティールPの撤退は、サッポロHの経営陣にとっては良いニュースですね。スティールPはサッポロHの経営陣の全面刷新まで求めていたのですから。

スティールPの提案に機関投資家や個人投資家などの多くの株主は賛同しませんでした。多分賛同したのはスティールPの参入で株を買った少数株主。だから今回の結果は株価が下がってもサッポロHの経営陣や多くの株主が望んだ結果なのです。

現在、サッポロHの株価は安い水準ですが、決して割安感のある水準でもないようです。巨大市場であるビール市場は、ますます競争が激化している様子。そんな中でサッポロビールさんは確かに素晴らしいビールを生産されていてブランド力もあります。確かに魅力的ですよね!!

この水準はスティールPが大量に売却した割りに堅調なような気がするのですが・・・・・!?どうですかね?

ひょとして、また誰かが何かされてるのかも・・・・・・・・!?

今後、サッポロHの経営陣も本業の商売に注力できるわけだし・・・・!大きな売り圧力もなくなったわけだし・・・・・・!

大変に微力ながらサッポロHさんに出資させて頂こうかな!酒屋だし!などと考え始めている酒屋のオヤジでした。


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1-9月ビール系出荷量シェア

1~9月のビール系出荷量とビール大手4社のシェアが新聞に掲載されました。

日経新聞より

1~9月大手ビールメーカーのビール系飲料出荷数量は、2年ぶりにアサヒビールさんが首位。おめでとうございます。2位はわずか0.2ポイント差でキリンビールさん。3位が最近急成長しているサントリーさん。4位がやはり最近底堅い出荷量のサッポロさんとなりました。

1~9月の市場全体の出荷量は前年同期比で2.5%減で、この統計が始まった1992年以降では最低を更新。しかし7~9月では猛暑の効果で6年ぶりに前年を上回ったとのこと。特にアサヒ・スーパードライが健闘したようです。

現在のビール系の2強、アサヒさんとキリンさんのシェアの合計は74%を超えており、日本ではビール系の人気を二分している様子。

ビールの人気を決めるのは、「味わい」でしょうか?それとも「宣伝力」や「政治力」でしょうか?「味わい」に関しては、各社極端な違いはなく、言い方は良くないかも知れませんが飲みつけてしまえば、その味わいに慣れて行きます。その最初に飲んでみようかと思わせる「宣伝」特にTVのCMなどに販売戦略のポイントがあるような気もします。

アサヒさんは今春からスーパードライをセ氏マイナス2度程度に冷やして飲む販売促進策を展開して、ビールをあまり飲まなかった20代の客層を取り込んだのが今回の勝因だったようです。

では、日本での宣伝等によるバイアスのかかっていない日本に滞在する外国人はどの日本のビールが好みなのか。酒倶楽部ステップに来店される外国人の方々に良く売れるのは、何とシェア調査の結果とはまったく逆なのです。

サッポロさんがダントツで人気なのです!それも「エビス」だけでなく「黒ラベル」も!ドイツから来られたビール好きの男性は「黒ラベル」が好み。アメリカから来られた男性は「エビス」。スイスの男性も「黒ラベル」を選びます。

「味わい」でまったく負けていないサッポロさんのビール系飲料シェアが現在の水準にあるのことは、「宣伝」から来るのか、「デザイン」から来るのか分かりませんが、何か意識の中に知らず知らずのうちに味わい以外のバイアスがかかっているような気がしてなりません。何が原因なんでしょうかね!?


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