米国の著名ワインジャーナリストであるジョン・ボネ氏による「THE NEW CALIFORNIA WINE」のセミナーに参加させていただきました。
「・・・・・アメリカ人や、アメリカの著名なワイン評論家って、濃くてボリューム感のあるワインが大好きだから、カリフォルニア・ワインも、他の国からアメリカ市場を狙うワインも、そーいう感じでしょ!」・・・・みたいな固定観念はもう古すぎるようです。
米国のレストラン料理、ビール、コーヒーなどと同じく、ワインもまた凄まじい勢いで洗練されているようです。
カリフォルニアで注目されるワインメーカーの方々は今、1970~1980年代の古いヴィンテージの偉大なワインを好んで試飲するのだそうです。
それは、いわゆるカリフォルニア・ワインのイメージである「ビッグ・フレヴァー」以前のスタイルであり、今のスタイルの参考になるから。
濃くてジャミーで樽の効いた「ビッグ・フレヴァー」から、テロワールをいかしたエレガント系やフレッシュ系へ、カリフォルニアワインは変化しているのです。
だからと言って、ブルゴーニュなどのヨーロッパワインのコピーではなく、カリフォルニアの伝統や歴史、テロワールに敬意を払ったワイン造りが彼らの目指すワインスタイルであるとのこと。
ウォール街の金融マンやらIT長者やらが押しかけて来て造り出したジャミーな樽ジュースワインには、特にもう若い消費者がうんざりしているのだとか。
実際に試飲させていただいて感じたのは、いわゆるボルドー系やブルゴーニュ系の品種も素晴らしいのだが、ローヌやイタリア系品種を使ったワインのレベルも高いこと。
そして、カリフォルニアの一等地のワインでありながら、かなりのお得感がある価格なのには驚きました。なんだか、流石はアメリカといった印象です。
カリフォルニアがワイン生産にとって偉大な大地なのは、誰しもが認めるところ。
今では名うての生産者がカリフォルニアにひしめき合っているとのことで、ポスト・カルト・ワイン時代とも呼べるかもしれない今後のカリフォルニア・ワインは、ますます面白くなりそうな気がしております。
酒倶楽部ステップでもいくつか仕入させていただく予定ですので、ご興味のある方は寄ってみて下さい。
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カテゴリー:ワイン