“ボルドーワイン”に関する記事一覧

ボルドーワインときのこ鍋

休日に夕食の準備を仰せつかっている酒屋のオヤジですが、めっきり涼しくなった先日の休みの日、家に食材がほとんどないため「何をつくろうかな・・!?」と悩みながら近所のヤオコーさんにぶらぶらと出かけたんです。

そしたら、流石はヤオコーさんです。伸びてる企業は違いますね。入ってすぐに夕飯の献立は決まりました。そこには大々的にきのこ鍋の提案がされてたんです。旬だし、経済的だし、簡単だし、ほとんど酒屋のオヤジにとってはベストなアイデア!

 つくり方は非常に簡単。きのこ各種と豆腐とお肉をヤオコーさんで購入した、きのこ鍋用のお汁で煮るだけ。

酒屋としてはせっかく旬を味わうのだから、「ここはコクのある地酒のひやおろしか、コクのある赤ワインでも一緒に味わいたい!」などと思ったりするんですよ。そこで我家のソムリエ様に相談してみたところ、あるじゃあないですか!ボルドーの2005年!!当たり年でっせ!!!\(^^)/

 ボルドーの2005年は、やはり当たり年だけあって力強い味わい。正直、きのこ鍋では役不足な感じはありましたが、それなりに深みのある秋の味わいが楽しめました。

でもたぶん、当たり年のボルドーワインには、きのこのチーズ焼きとか、ガーリック炒めとか、もっと濃厚な味わいのお料理の方が相性は良いのだと思います。力強いマスキランな感じの赤ワインに合わせるお料理は難しいですね。ひょっとしたらソムリエさん泣かせのタイプのワインなのかも知れません。

酒屋のオヤジ的には、炭火焼きにした厚切りのステーキと、この手のワインの組み合わせに何だか憧れてしまいます。でももう若くはないので、そんなには食べれないのですが!(涙)

今日はシルバーウイークの2回目の三連休の初日。天気も良いし、過ごしやすいし、最高ですね。是非、おいしいお酒とともに秋の味わいを楽しんで頂きたいと酒屋としては思うのです。

 

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その4

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで、2011年までに約20倍まで高騰。はたして今、グランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えております。今回はその4回目。

 大ざっぱに見れば価格の値動きが似ていたゴールド価格とグランヴァン価格ですが、7月初旬を境にそれぞれの価格は逆行傾向を強めている。ゴールド価格は急上昇、グランヴァン価格は下落。

何でも最近の金融市場の不安定さと、今後も続く低金利政策を反映して安全資産としてゴールドが買われているのだそうだ。中国やインドなどではゴールドに対して根強い人気があり、価格が下がればそこを狙っての買いが待っているらしい。

一方、インフレヘッジでの資産ポートフォリオも含め、中国系からの熱狂的なボルドーワイン人気を受けて価格上昇を続けてきたグランヴァン市場は、中国国内での偽造ワイン問題や、高過ぎるワイン価格に対する警戒感からか、このところ様子が変わってきたようだ。ゴールドと違い安全資産とは考えにくいのも一つの理由でしょうか。

昨年、中国系に大人気だった高級ボルドーワインの代表的存在のシャトー・ラフィット・ロートシルトの2008年ヴィンテージは、昨年から26%の下落。ボルドーワインのインデックスとしてはピークから5%下落している。

 しかし中国市場に詳しいワイン関係者は、ラフィットのような売れ筋高級ワインの需要や価格がそうは下がるとは思えないと言います。これは中国の習慣と、中国人の面子を大事にする文化が関係しているとのこと。商売相手や政府高官への贈り物や、接待での飲み物では、ラフィットのような誰でも知っている高級ワインでないと面子を失うことになるのだそうだ。

例えば、商売相手や政府高官にペンフォールドのグランジやハーラン・エステートのワインを贈ったり、接待で使ったりしても面子を失ってしまう可能性が高いとのこと。それらのワインは大変に素晴らしい評価の高いワインだが、中国ではほとんど知られていないためだ。

中国市場では多くの高級ワインが売れているわけではなく、ボルドーワイン格付けピラミッドの、本当にトップのワインのみが人気で、後は中国でのワイン需要を当て込んだイギリスや香港でのワイン投機需要が今までの上昇相場をつくってきたとも言えるらしい。しかしほとんどのワイン投機家は中国にいるわけではなく、現場で市場を見ているわけではないため、彼らの思惑どうりの市場とはなっていないようだ。

今後、中国での需要にそぐわない、投機買いされた高級ワインの安売り合戦が始まる可能性もありそうですね。

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「グランヴァン市場」7月は価格、商高ともにセットバック!

7月のボルドー・インデックスは一方的な右肩下がりの価格形成となった。また商いのボリュームも減少した。

先月に注目された2010年ヴィンテージのアン・プリムールと呼ばれる先物での高値での売り出しの後、人気が付いて行かず2010年ヴィンテージはズルズルと値を下げました。2009年ヴィンテージに続いて2010年ヴィンテージが偉大な年となったため、既に2009年ヴィンテージを大量に保有しているコレクターが多く、同じように2010年ヴィンテージを購入しようとは思わないようです。

シャトーやネゴシアンは、通常よりも市場への放出量を抑え、在庫として通常よりも多く保有しているのだそうです。そのため販売量の減少の割りに、価格はそれほど下がってはいないとのこと。このあたりがボルドーワイン・インデックスにも影響している様子。

もう一つ、価格が調整する理由になったとみられる出来事がありました。

中国ワイン小売販売の大手、オージィーノ・セラーズがボルドーのメドック地方の高級ワインのプロモートをストップすると発表したのでした。理由は、それらの価格が高過ぎて危険過ぎると判断したため。それと、中国でのボルドー人気が落ち着いてきたことも理由の一つとのこと。オージーノ・セラーズは中国国内の100の都市に200店の店舗を運営する大手。

 シャトー、ネゴシアント、ワイン商は値段を崩してまで販売しようとはしないわけで、まだまだグランヴァン市場の高値水準での推移は続くと予想されます。しかし、今回のグランヴァン上昇相場の中心であった中国系からの買いが引っ込んだ事が鮮明になれば、グランヴァン価格は大きな調整を余儀なくされるかも知れませんね。

その時に「発酵させたブドウの搾り汁」は、「オランダのチューリップ球根」と同じような被害を人々に与えなければ良いのですがね~!

ま、あまり日本人は関係なさそうですが!!

 

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その3

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで、2011年までに約20倍まで高騰しました。はたして今、グランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えております。今回はその3回目。

 今回は、かなりオカルト的ではあるのですが、過去の価格変動パターンに注目したテクニカル分析をしてみたいと思います。20年~25年ぐらい前でしょうか、米国のプレクターさんという方が、エリオット波動理論と呼ばれる分析方法でゴールドだったと思うのですが、将来の価格をピタリと当ててニューズウィーク誌に紹介されていたと記憶しております。

いわゆる”金融ポルノ系”の「これで貴方も億万長者!」的な方法ではないと思うのですが。

ボルドーワイン・インデックスの値動きと、その波動(ウエーブ)①~⑤。

 すごくオカルトチックで、演繹法的な説明ではまったくなく、かと言って帰納法の説明としても説得力があるとは言い難いため、市場分析の説明として使われることはないのですが、知っている方は少なくないと思われます。

 エリオット波動理論では、大きな上昇波動は上昇と調整をくりかえし5つの波動からなるのが基本。しかし、動きが細かくなると最大で9つの波動が現れる可能性もあるとされています。そしてその中の上昇の波動①、③、⑤の中の2つは、ほぼ同じ幅になるとされているのです。

大ざっぱな手書きで恐縮なのですが、上のボルドーワイン・インデックスの動きを見ると 1988年から確かに5つの波動を形成していて、その中で③≒⑤となっているのが見てとれます。そこから推察するにエリオット波動理論では、グランヴァン市場は現在ピークに達しているということになります。

では、いつそのピークから調整/下落が始まるのか?ですが、ピーク時の価格形成にはいくつかのパターンがあるとされています。その中には逆V字方、ダブルトップ、ヘッド&ショルダー、ダイヤモンド・・・・・etcとあるとされています。つまり、逆V字方で急落するか、そうでなければ、それ以外のいずれかのピーク時価格変動パターンを形成して(ピークの価格帯で上がったり下がったりして)調整/下落へと移って行くということになるのです。

 そして、調整/下落した場合の目標価格ですが、これは上昇幅に対してフィボナッチ数からくる38%と62%の下落が目標となるとされています。20倍に上昇した後の38%とか62%ですから相当大きな価格変動で、まともに考えたらそこまで下落するとは予想しにくいですよね。この辺りのテクニックを使って20年~25年前にプレクターさんは予想をピタリと当てたようです。

エリオット波動で予想したようにキレイに価格形成されるとは思いませんが、グランヴァン市場はピークか、ピークに近い場所に居る可能性は高いように思えます。今後のピーク・フォーメーションと予想される価格変動に注目です。

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その2

グランヴァン価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで、2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、そのバブルは崩壊するのか?を考えてみたいと思います。今回はその2回目。

ボルドー2010年ヴィンテージの「アン・プリムール」と呼ばれる先物取引では、各シャトー超強気の価格提示。ボルドーの代表銘柄とも言えるシャトー・ラフィット・ロートシルトでは、トランシェと呼ばれるオファーで初回が1本€600、2回目が1本€1,000と値上げ中。オファーの量も少ないのだそうです。

 ネット上の専門誌「ザ・ドリンクス・ビジネス」に掲載されていた、英国ワイン商ベリーブラザーズ&ラッドのセールス&マーケティング・ディレクターであるサイモン・ステープルさんのコメントでは「ボルドーワインのバブルは崩壊しない。」とのこと。2010年ものの売れ行きも好調で、銘柄によっては既に売れ切れもでているのだとか。それもアジア以外の買い手がほとんど。

ステープルさんは、「ワイン・バブルは崩壊しない」と言っていますが、「バブル」という言葉を使っているのは、ボルドーワインがバブルであることは認めるところなのだと想像されます。

グランヴァンを買いたい人が減っても、ワインを損をしてまで手放したい人が出てこなければ、グランヴァン価格の値下がりとまではならないのです。例えば勇気のあるワイン投機家が、知恵を搾ってバブルであるグランヴァン市場に空売りを仕掛けたとしても、その構造上アッという間に締めあげられてしまう可能性が高いのです。

では、どこまでも限界なく価格が上昇して行くのかと言えば、そんなことは絶対にありません。どこかで、より大きな渦に巻き込まれるがごとく調整を迫られるのだと思います。中国か?米国か?そのより大きな渦とは何かは、誰にもまだ分からないのです。

リーマンショックの時にグランヴァン価格は、他の金融資産と同様に大きく調整しました。そのリーマンショック並みの状況の変化がグランヴァン価格の調整には必要なのでしょう。

でも、しばらくはグランヴァン市場の高値での推移は続きそうです!

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