“ブルゴーニュ”に関する記事一覧

「ドメーヌ・コワイヨ」実力派マイナー地域のブルゴーニュ・ワイン

ブルゴーニュの赤ワインとしてはあまり馴染みのない場所であるマルサネで、ここ数年で突如として話題になったブルゴーニュ・ワインなのだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Domaine Coillot Bourgogne “Pinot Noir” ドメーヌ・コワイヨ ブルゴーニュ・ピノノワール 750ml

このワインの美味しさとコストパフォーマンスの高さには驚かされました。また、ワインの試飲会に来日されたいた、このワイナリ―の3代目当主であるクリストフ・コワイヨさんの実直で誠実な印象から”腕の良い職人”を感じた次第。いい仕事してます!

コワイヨさんのワインは、「確かにフィネスを感じるブルゴーニュのピノノワールなのですが、凝縮感も兼ね備えている」のです。マルサネというブルゴニュの赤ワインとしてはマイナーな地域だからこそのコストパフォーマンスの高さです。

輸入会社さんが伝えるクリストフさんのワイン造りへの思い:

*「完熟ブドウしか使わない」

リスクを恐れずどんなに悪い年でも完熟を待って収穫。周囲から”完全主義者”と呼ばれるほどで、ブドウの一房一房の熟成状態を把握できるほど注意深く観察しています。勇気を持って完熟ブドウから生み出されるワインは、彼のコンセプト通り、果実味たっぷりで、力強く凝縮感がありながらも、早くから飲めるやわらかさを持った味わいとなります。

*「力強く、凝縮感がありながらも、早くから飲めるワインを造りたい」

クリストフさんは「凝縮と抽出は違う」と語ります。十分な収量を得た上で、過度の抽出しより濃いワインを造るのではなく、あくまでもブドウ本来の凝縮感が大切。完熟ブドウにこだわります。

*「1級でも特級でもない畑から、それらに負けないような凄いワインをつくりたい」

ブルゴーニュはボルドーと並ぶフランスの名醸地ですが、その中でマルサネは有名な村ではありません。有名な村の名前や格付けをウリにすることが出来ない分、品質と価格のバランスで勝負することが命題となる。

ドメーヌ・コワイヨのポテンシャルは、ホントに”こわいよ~!”・・・・・・・・失礼しました(汗)!でもホントにそんな感じです。

ケース買い&自家熟成におススメしたいワインでもあります。お試し下さい。

 

 

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グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その6

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその6回目。

 

 

 

 

 

 

 

 

2001年からの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 100 Index)のチャート。

金融業界のようにワイン業界にもテクニカル・アナリストがおられるのかどうかは分かりませんが、テクニカル的に分析すると上のチャートのように右肩上がりのレジスタンスラインとサポートラインによるチャンネルが描けます。

これをテクニカル面から客観的にみた場合、インデックス価格は長期的な上昇トレンドの中で、下方ラインであるサポートラインに近づいており「高級ボルドーワインは今が買いだ!」ってなことになるわけですね。

しかし、金融小説的に書けば、買い本尊である中国の経済成長の鈍化で今までのように資金を回せなくなる可能性もあります。そうなれば、今年の7月初旬に付けた高値を抜いて値上がりするのは難しいことになります。高級ワイン市場へ流れ込む資金の循環物色で買われる場面もあると思われますが、酒屋のオヤジ的にはこのシリーズ「その3」で書いたトップフォーメーションの形成が予想としては有力ではないかと想像するのです。

 「その3」→ https://www.stepstep.biz/wine/grandvinesono3

 もちろん酒屋のオヤジは金融の専門家ではありません。しかし、ヒジョーに中途半端ではありますが、そっち系のマニアかも知れません。その中途半端マニアには、このグランヴァン市場が昔の「岩戸景気相場」みたいな、典型的な株式相場の形成に似ているような気がしてしょうがないのです。

「大型株(ボルドー)が人気となり、それがピークアウトすれば出遅れた割り安銘柄(ボルドーのセカンドワイン)などに循環買いが入る。その後は小型品薄株(ブルゴーニュ)などが投機的に買われ急騰。」そんな循環買いが繰り返されながら市場全体が調整されて行く感じでしょうか。

 しかし、ワイン市場は金融市場と違い、ある程度は供給側のコントロールが効くと考えられます。どんな商品の流通業者でもその商品の価格が下がるよりも上がる方が良いわけです。過去最高に業績の良い供給側は、価格を崩してまで積極的に販売してくるとは考えにですね。それでも市場を支配しようとして成功した人はいません。

もちろん長期的に考えれば新興国の今後の経済成長は続くと考えられているため、それらの国々での高級ワイン需要は増えるわけです。もし大きく値下がりした場合には「絶好の買い場」がおとずれることになるわけです。

その時、酒倶楽部ステップにお金が沢山あれば、もしかしたらワイン商としてデビューってことに・・・・・・・・・・!?(汗)って言うか、それは無理過ぎか!(涙)

 

 

 

 

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「グランヴァン市場」11月はボルドー↓ブルゴーニュ↑!!

中国やインドの経済成長の減速、ヨーロッパでの債務危機などの影響を受けてか、シャトーラフィットロートシルトが主導する高級ボルドーワイン価格の、ほぼ一方的な下げは11月に入っても止まりません。5ヶ月連続の一方的な下げ相場。しかし11月に入ってからは下げのペースは遅くなっており、そろそろ下げ止まりなのでは!との意見も出ているようです。

7月の初旬のピークから20%以上の下げ幅。しかし大きな上昇相場の流れが崩れるほどの下げではなく、まだ急激な価格上昇に対する調整と業界関係者は強気を維持している様子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月のグランヴァン市場で最も注目される出来事が、ロマネ・コンティが主導する高級ブルゴーニュワイン価格の急上昇。今や高級ワインの最大消費地である香港での人気がボルドーからブルゴーニュへと移行しているようだ。これは香港、中国、他のアジアだけでなくアメリカでも同じ傾向なのだそうだ。

特に中国では富裕層がより希少価値の高い、よりラグジュワリーな商品を求める傾向にあり、ワインもその中の一つなのだとか。

もう一つ注目される出来事としては、スイートワインの王様であるシャトー・イケムの人気が盛り上がっていること。相場もボルドーワインの軟調をよそに堅調な動きをしている。

高額ワインのオークションは引き続き絶好調で、11月の初旬に米国のワイン商が開催した香港でのワイン・オークションは今年一番の大商いとなったのだそうだ。人気の中心はもちろんブルゴーニュ・ワイン。ロット単位で最も高値を付けたのは、ブルゴーニュのワイン造りの神様アンリ・ジャイエのヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントー1990年12本で$93,846(約735万円)。一本あたりで最も高額だったのがやっぱりブルゴーニュのドメーヌ・ルーミエ・ミュージニー1978年6本で$59,436(約470万円)だった。

 実際にはこれらの落札価格にバイヤーズプレミアムと呼ばれる手数料等が2割ほど加算されるため、購入価格は20%高い価格となります。

 「株は楽観論で育つ!」などと言われますが「高級ワインは新興国と共に育つ!」といった状況でしょうか!

 

 

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「グランヴァン市場」8月は調整。金融市場大荒れの影響か!

8月のグランヴァン市場は、世界的な金融市場大荒れの影響を受けてか、ワイン取引へのムードが悪化したとみられ一方的な調整となった。それに加えて、夏休みシーズンのため市場参加者も少なかったと想像されます。

高格付けボルドーワイン・インデックスは、7月初旬のピークから約7%下げている。

金融市場大荒れの8月は日本円、ゴールド以外は全て売られる展開となり、株安は世界中に連鎖。こんな状況下で、グランヴァン市場だけが強気の買いが入る市場心理とはならないようです。しかし、株式市場に関してはここにきて極端な悲観論は後退し、値ごろ感から買いが入っているようですね。

 グランヴァン市場もまた、9月に入りこのまま一方的に値下がりする展開とはならなそうです。9月に入ると、また香港、ニューヨーク、ロンドンとレアワインのオークションが開催されます。そこでは、またまた超レアワインの最高オークション価格が記録されそうなのだそうです。そうなれば、グランヴァンに対する市場心理も一気に好転することになりそうです。

さらにグランヴァン市場が好転しそうな理由として、中国で初のワイン投資ファンドが設立されるのだそうです。中国では国内の株式市場はさえないし、土地投資も制限されているため、中国の富裕層からのインフレーションをヘッジするようなメタルや穀物、アートなどへの投資意欲が強いのだそうだ。そのため富裕層のための投資ファンドが、近頃次々と誕生しているのだとか。

ちなみに中国初のワイン投資ファンドの名前は「DeRouge」。運用資金10億元(約1.56億ドル)の獲得を目指す。投資対象はボルドーやブルゴーニュのワイン。年間の利回り予想は15%だそうだ。

グランヴァン価格は、今後もまだまだ高い価格水準での値動きが続きそうですね。そして、その中でも超レアなワインに関しては、まだまだを値を飛ばすような展開が出てきそうな雰囲気ですね。

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ブルゴーニュ・ワイン東日本復興支援のチャリティー・オークション

ネット上の専門誌「デキャンター.com」によれば日本赤十字への寄付を目的としたブルゴーニュ・ワインのオークションがパリで開催されます。

オークションは9月21日と22日の2回。

9月21日には50ロット以上のブルゴーニュ・ワインが出品され、「マジ・シャンベルタン1997」「シャンベルタン・グラン・クリュ1947」「シャブリ・グラン・クリュ・ブランショ1989」などが含まれます。

続く9月22日はクリスティーズ・パリの主催するオークションで56ロットのブルゴーニュ・ワインが出品され、「ロマネ・コンティー1971」「クロ・ド・ラ・ロッシュ1978」「ボンヌ・マール1973」などが含まれるのだとか。

ブルゴーニュ・ワイン協議会の話では、ブルゴーニュと日本のつながりは強く、だからこそブルゴーニュのワイン関係者達から「ワインを義援金に使おう!」との話が持ち上がったのだそうです。

日本ではブルゴーニュ・ワインの人気が高く、コレクターの数も少なくありません。もし今回このオークションに参加されれば、震災で被害を受けた自国のために好きなワインを買って、そのお金が義援金になるのですから大変に素晴らしいことだと思います。

また、ブルゴーニュのワイン関係者の、その心意気は本当に立派。

流石はブルゴーニュ!日本でのブルゴーニュ・ワインのブランド力は、今後益々強くなりファンも増えそうですね!

 

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