“2017年11月”の記事一覧

「ソーテルヌ」会話までも極甘にしてしまいそうだ

 

 

正確にはソーテルヌと隣のバルサックですが、この地域の甘口ワインはまさに無敵でしょう。

様々な味わいの要素が織り成すそのハーモニーは、他のどの地域の甘口ワインも太刀打ちできないほどに素晴らしい。

もうほとんど神がかっている神秘の地域と言えるのかも知れません。

 

 

 

 

 

 

渋味や酸味のあるボルドーの赤ワインをたっぷり試飲した後で、同じボルドーワインであるソーテルヌやバルサックの甘口ワインが試飲でるのは幸せです。

もうそのうっとりしてしまうような美味しさに、思わず飲み込んでしまいました。もはや酔っぱらってもいい。

あまりにも優雅でリッチな味わいは、味見しただけで口から吐き出すには、あまりにもったいなさ過ぎるのです。こんな奇跡のような味わいは他にないでしょう。

以前、テレビの番組でプロの方がワインのタイプを人間に例えておりましたが、このねっとりとして官能的に複雑な甘さのワインは、どんな人に例えるべきなんでしょうかね。

会話までも極甘にしてしまいそうな方でしょうか・・・・もっとも、そんな人は見たこともないのですが・・・・。

 

飲み込んだ後に感じる、オレンジの皮を使ったお菓子を思わせるような美しい余韻が、スバらしい。

 

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ペサック・レオニャン、グラーヴの気品ある白ワイン

 

 

名門の伝統あるボルドーワインの試飲会への参加は街場の酒屋としてややビビります。

なんだか名門の高貴な格式が立ちはだかっているような気がして、取るに足らないような一介の街場の酒屋としては恐縮してしまうんです。

また、試飲されている方々の中には「よ~久しぶり」みたいに話されている方もおられるから、まったくもって尊敬してしまう次第です。

フランスではいわゆる人権格差が大きいと聞き及びます。その、ほとんど頂点に君臨される方々や、その従業員が来日されているわけで、当然そのプライドは高いと想像されるからビビるのです。

特に気品あるシャトーのマダムの様な方にワインの試飲ではありますが、御酌してもらうのは平民としてはなんとも腰が引けてしまうような体験です。

そんな思い込みがあるためなのか、ボルドーのワインに対して特別に格式の高い気品を感じます。

 

 

 

 

 

 

なかでもペサック・レオニャンやグラーヴの白ワインに高貴な気品ある印象を持ちました。

ボルドーワインですから、ご存知の方は良く知っているのかも知れませんが、ペサック・レオニャンなどの白ワインの品質は素晴らしく高く、また意外に味わいが画一的ではないのです。

それでもボルドーの赤ワインと比べれば、ボルドーワインであるがゆえに白ワインは品質が高いのに隠れた存在の様な気がするのです。

ボルドーと言えば赤ワインばかりが注目されるような気がしますが、実は白ワイン、赤ワイン、甘口ワインとどのジャンルでも最高峰な場所なんですね。

ちなみに上の写真の、シャトーのオーナーはモデルさんのようなきれいで若くてフレンドリーな女性。もちろんワインは素晴らしい。

・・・・逆の意味で恐縮してしまった酒屋のオヤジでした。

 

 

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「ボルドー2014ヴィンテージ」既に美味しい!!

 

 

大変にありがたいことに「ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー ヴィンテージ2014 トレードテイスティング東京試飲会」に参加させていただきました。

一般的な2014年ヴィンテージのボルドーワインの評価は、2011年、2012年、2013年よりは高評価だが、2009年や2010年ほどの偉大なヴィンテージではないといったところでしょうか。

それでも素晴らしいヴィンテージには違いありません。

 

 

 

 

 

 

2014年ヴィンテージのボルドーワインは販売する者としては扱いやすいヴィンテージと言えるかもしれません。もう既に美味しいのです。

気難しさがないというか、親しみやすい印象なのです。

「若いボルドーを飲むのはワインを無駄にしているようなものだ」などと言われたりもしますが、ほとんどの伝統的ワイン産地のワインは貯蔵熟成させて美味しくなるようにデザインされているようです。

従って、今もう既に美味しいからと言って数十年後にますます美味しくなるのかどうかは想像できませんが、5年~20年ぐらいで飲むのには適しているヴィンテージではないかと感じた次第です。

おそらく高価であろうと推測される有名産地であるポイヤック、サンテステフ、サンジュルアン、マルゴー、ポムロールあたりのワインはもちろん素晴らしい安定感のある美味しさでした。

しかし、それ以外の地域のワインでも十分素晴らしいレベルのワインではないかと感じた次第です。

何年経っても飲みごろに達しない偉大なヴィンテージよりも、むしろ飲みたいときに飲んで美味しいこの2014年ヴィンテージは、もちろんその価格にもよりますが魅力的な気がします。

 

 

 

 

 

 

それでも、高名なワインではより熟成に対するポテンシャルを高めてあるのか、やや硬い印象がありました。

地球上で最高のワイン産地のひとつであるボルドーワインの価格の幅が広いことは周知の通りですが、もしお得感ある価格なら2014年ヴィンテージのボルドーワインはおススメできると感じた次第です。

 

 

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「セレネ2017」ボージョレ新世代を代表する自然派

 

 

毎年、ボージョレ・ヌーヴォー販売の解禁日が迫ると「今年のヌーヴォーは最高だ!」みたいな賞賛の声がメディアから聞こえてきたように思いますが、今年に限っては聞いていないように感じます。

世間から「なんでボージョレは毎年当たり年なんだ?」みたいな声があったのかどうかは分かりませんが、皮肉なことにそんな年に限ってホントにいい年になるんですね。

今年のボージョレ・ヌーヴォーは当たり年と言えると思います。

特にボージョレでも自然派と呼ばれる造り手のワインの品質が高いと感じます。

 

 

 

 

 

 

【シルヴェール・トリシャール ボージョレ・プリムール・セレネ2017】

シルヴェール・トリシャールさんはボージョレの新世代を代表する自然派生産者で、「最先端の自然派」と呼ばれているのだとか。

昨日このブログで紹介させていただいたジャン・クロード・ラパリュさんのお弟子さん的立場の方のようです。

そのワインは素直な果実味と清涼感ある軽やかさがあり、やさしい味わいながらしっかりとした骨格を感じる味わい。

ジャン・クロード・ラパリュさんのワインと同じ方向を向いたワインと言えますが、ラパリュさんのワインよりもさらにやさしいエレガントさがあるように思います。

その、やさしく、そしてスムーズにタテに伸びていく飲み心地は、自然派ならではでしょう。化粧っけのない素の味わいは飲み進むほどにおいしい。

ボージョレ新世代の自然派は、よりやさしさのある味わいのようです。

新世代を代表する自然派のヌーヴォーは如何でしょうか?

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「J.C.ラパリュ2017ヌーヴォー」今年は別格だ!!

 

 

まったくもって、やんごとなきボージョレ・ヌーヴォーなのであります。

2017年はワンランク上のヌーヴォーになると聞いておりましたが、確かに別格です。

 

 

 

 

 

 

【ジャン・クロード・ラパリュ ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー2017】

こんな表現をしたら失礼なのかも知れませんが、ボージョレとは思えない味わい。まるでコート・ド・ニュイあたりの出来の良いワインでも味わっているかの様です。

間違いなくボージョレの最高峰のワインのひとつと言えるでしょう。

「こんなワインをヌーヴォーとして販売する意味はあるのか!?」みたいな気もするのですが、ボージョレはヌーヴォーでしかほとんど売れないため仕方がないのかも知れません。

ジレンマですね。

ヌーヴォーではない「ジャン・クロード・ラパリュ2017」のリリースがあれば、これは”買い”でしょう。当然、価格もヌーヴォーに比べればお得になります。

個人的には「ラパリュさんは、ヌーヴォーなんかやめちゃえばいいのに!もったいな過ぎるでしょ!」と素直に思います。

ひとつ間違いなく言えることは、ブルゴーニュワインの中にあって、ボージョレのジャン・クロード・ラパリュは明らかなアンダーバリューワインである、と言うことではないでしょうか。

ぜひ、味わっていただいてそのやんごとなき品質を感じていただきたいと思う次第です。

若干ですが、当店にはまだ在庫があります。ご利用下さい。

 

*ジャン・クロード・ラパリュ2017には自然派ワインによくある還元香が感じられます。

還元香とは酸素不足によって発生すると言われており、デキャンタに移すなど空気に触れさせることで除去できます。よく空気に触れさせてからお飲みいただくことをおススメ致します。

 

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