良いブドウを育てるには、剪定や芽かきで収量を抑えたり風通しや日当たりを良くする。
良い株式投資も、ひょっとしたら同じなのかも知れない。
情報や雑音の多さが状況をややこしくし、判断を鈍らせている可能性があるようだ。
余計な情報や雑音などは、瞬時のうちに頭の中でバチバチと剪定するべきなのだ・・・・・もっとも全てが余計で剪定により何も残らなくなるのかも知れないが。
それでも、日々のマクロなどの情報や雑音とは、そんなものなのかも知れない。
<酒倶楽部ステップのカベルネ・ソーヴィニョン>
いま世界でもっとも人気のあるコラムニストと呼ばれる方が書いた本には、「余計な情報は必ずしも有利に働かない。複雑な現象の下に隠れているサインを見つけるには少しのことがわかればよい」とあった。
また、「余計な情報はただ無用なだけでなく有害でもある。問題をややこしくする。すべてのことが分かるなどありえない。」のだそうだ。
つまり、情報過多は正しい判断の邪魔ということのようだ。
これは軍事作戦でも医療の現場でも同じことらしい。
では、優れた判断の条件とは何かといえば、直観と熟考なのだとか。
経験した膨大なパターン記憶からくる直観が、優れた判断である可能性は高いようだ。
かのジョージ・ソロス氏も判断のサインは、まず背中が痛くなることなのだとか。
たぶんこの直観と熟考とは将棋の世界でも同じで、既存の戦法などにこだわらない直観や熟考を兼ね備えていることが重要なのかも知れない。
ただ、今の日本株市場においては直観と熟考だけでは特に何もすることがないように感じる。保有し続けることのみのため、忍耐力が必要ということだろうか。
ひたすら経験値を高め、より多くのパターンの記憶を持ち、直観と熟考を繰り返すことが、株式投資に限らず必要なのかも知れない。
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