“2017年5月”の記事一覧

ボルドー メドックワイン試飲セミナー

 

 

メドックワイン委員会が主催された「メドックワイン テイスティングセミナー」に参加させていただきました。

左岸高級ワイン産地を含むメドックワインの生産量はボルドー全体の15%ほどですが、輸出金額はボルドーワイン全体の約半分というから圧巻です。

ちなみにメドックはボルドー左岸と表現されることが多いのですが、ジロンド川の川幅が広いため現地では左岸というよりも、半島と認識されており、実際に水の影響の大きい半島的な環境なのだそうです。

また、畑の特徴を意味するテロワールとは、厳密には気候や土壌の他に人間の考え方や習慣、ノウハウも含まれるのだとか。

 

 

 

 

 

 

<2014年ヴィンテージのメドックワイン>

正直2014年ではまだ若すぎる印象でした。

著名ワイン評論家は、「若いボルドーワインを飲むのは、ワインを無駄にしているようなものだ」と言っておりますが、メルローの含有量を多くした、早くから楽しめるタイプのワインでも、やはりボルドーワインです・・・・・もったいない感じがした次第です。

格付けされているワインはセラーで保管され長く熟成してから飲まれ、格付けされていないワインは比較的若いうちに飲まれてしまうことを生産者はよく理解しているとのことで、格付けされている有名ワインのセカンドやサードとは、そんな比較的若いうちに楽しむためにあるようです。

2009年や2010年といった、いわゆる当たり年のワインは非常に力強く、「いったいいつになれば飲みごろに到達するのだろうか?」と感じたことがあるのですが、やはりボルドーワインはトップの産地以外のメルローの含有量の多いものでも、ある程度は寝かした方がよいのではないかと感じた次第です。

高級ワインを生み出すマルゴー、サン・ジュリアン、ポヤック、サン・テステフのワインは、若くはありましたが、あたりまえのように素晴らしい。たぶん価格も素晴らしいのでしょう。

クリュ・ブルジョアも選抜の厳しさは良く知られております。

そんななかで、おもしろいと感じた括りは「共同組合」と「クリュ・アルティザン」です。メドックでの栽培面積はそれぞれ12%と2%で、ほとんど希少価値といえるのかも知れません。

協同組合は小規模な栽培農家の団体。またクリュ・アルティザンは小規模にしかできない職人気質な団体で、現在はわずかに33軒のみ。会長はまだ27歳なのだとか。

両方ともに各付けワインではないため、比較的若いうちに楽しめるワインを造りますが、とくに「クリュ・アルティザン」はおもしろそうな気がした次第です。

また、格付けワインならサン・ジュリアンのサントリー所有のシャトー・ラグランジュがおもしろそうです。造りに投資する金額が桁違いにスゴイとのことで、1本2千万円以上する最新型タンクを何十本も導入しているとのこと。

長期熟成を狙って、カバルネ・ソーヴィニョン含有量は76%とかなり多め。また味わいに厚みをもたらすプティ・ヴェルドの含有量も6%と多め。今後の熟成したラグランジュの評価は期待できそうです。

最近では、良いシャトーほどプティ・ヴェルドを多めに使うとのこと。

 

ブレンドすることにより様々なニュアンスを持ち、なおかつ熟成してより美味しくなるようにデザインされているボルドーワインはやはり偉大であり、魅力的です。

たぶんもう一昔前のような価格に戻ることはないのかも知れないと感じた次第です。

 

 

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国産シードルで気分すっきり!

いよいよ ムシムシする 梅雨が近いですね。

こんな時期 飲みたくなるのが

スッキリとした味わいのスパークリング。

今回おススメするのは

国産のシードル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長野県産のふじ林檎を使用した辛口シードルは

りんごのほのかな甘い香りと ほどよい酸味が抜群のバランスで

すっきりとしていて 食中酒としても おススメ。

かすかに濁っている 味わい深いシードルです。

 

青森県産のふじ林檎を使用した甘口は

弘前大学で新しく開発された果実の香りを出す酵母菌を使用。

きめ細かい酸味に ほどよい林檎の甘味。

やさしい甘さが 楽しめるシードルです。

 

あわ持ちもいいですので

気軽にグラスワイン感覚で 楽しめますよ。

暑さに ぐったりしたときは

シードルで癒されてくださいね。

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スペイン農家さんの協同組合ワインで「コスパ家バル」

 

 

ゴールデンウィーク、母の日と、イベント続きだった5月。頑張りました。

そんな、おつかれさんな後半の5月には、「家飲み」がなんと言っても最高でしょう。

そこで、昨年のこの時期にも書かせていただきましたが、自宅で楽しむ「家バル」のすすめです。

それも「コスパ家バル」。

 

 

 

 

 

 

<キノコのコスパ・アヒージョ>

バルといえばタパス、タパスといえば簡単に出来てワインにとても良く合うアヒージョですね。アヒージョとパンとワインがあれば、もうそれだけで十分というか、最高なのです。

合わせるワインは、やはりスペイン産のコストパフォーマンスに優れた、お手軽ワインをおススメします。

 

 

 

 

 

 

【カンフォラレス シラー と シャルドネ】

スペイン・ラマンチャの農家さんの協同組合が造る、ヒジョーにお得感あるワインです。

造られたワインのほとんどはバルク売りされるのですが、なかなかいいブランドへ売られているとのこと。飲めば理解できる品質ということでしょうか。

お財布にやさしく、そして美味しい。まさに「コスパ家バル」なのです。

5月後半の週末には、「コスパ家バル」を楽しんでみては如何でしょうか?

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酒販ゲームのルールが変更される

 

 

「酒類の公正な取引に関する基準」、いわゆる「酒の安売り規制法案」が平成29年6月1日より施行されます。その説明会に参加させていただきました。

酒類の全ての流通段階で「仕入れ原価 + 販売管理費」を下回る価格で販売してはならないという法案の説明会です。

 

 

 

 

 

 

まず感じたのは「酒類販売の市場でのゲームのルールが変更される」ということでしょうか。

この法案が施行されることで、埼玉県で一時は10店舗ほどの酒類のディスカウントストアを経営されていたところが店じまいされたとのこと。

どこでも買えるようなコモディティ化した酒類を、とにかく安い価格で販売するようなスタイルでは、ルールが変更された市場で勝ち目がないと考えられたのでしょう。

また、業務用酒販業では飲食店さん向けに、安い見積もりのみを武器に戦うことが難しくなるということでしょう。

つまりコモディティ化した酒類の市場では、価格はもう武器にならないということでしょう。それに抗えば、新しいルールではゲームオーバーにされてしまう可能性だってあるのです。

コモディティ化した酒類の市場で勝つには、もう便利さしかないのかも知れません。

消費者の方々にとっては「・・・・なんのための値上げなの?」みたいな、いまいちピンと来ない値上げではありますが、スーパーさんなどでは、値上げ前のまとめ買いを促すようなチラシが打たれております。

もちろん来月になればルール違反となるのですが。

 

人口の減少と高齢化、若者の酒離れ・・・・・・こんな状況下で、街場の酒屋の存在意義をどう見出したら良いのか。

この厳しさを増している酒類販売の市場で、勝ち抜いて行けるとは思いませんが、せめて負けないようにしたいものです。

 

 

 

 

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「酒屋の株話」業績と市場心理

 

 

昨年のこの時期、「酒屋の株話」のタイトルのひとつは「スモール・イズ・ビューティフル」。中小の好業績企業の株価が上昇したのだ。

今年も似たような展開と言えるのではないか。決算発表が終わり、株価に割安感が出た銘柄が買われている。

しかし昨年の6月にはブレグジットがあり、世界の金融市場は一時的なパニック状態に陥った。そして結果として株価のボトムを形成した。今年も同じように政治リスクもしくはトランプリスクが市場を襲うのかも知れない。

それでも、そんな投機的パニックともいえる乱高下は、昨年同様に長中期での投資を目的とした投資家にとっては、素晴らしい投資の機会を与えてくれている。

割安となった銘柄を、割安のまま買える期間を長くしてくれているのだ。

米国の大統領がロシアと癒着していたからと言って企業業績に影響あるとは限らない。ならば、その銘柄を買うか保有し続けるかしか方法がない。

ただの市場心理の動揺ということだろう。

また、そんな好業績・割安な企業の株価を、素直に大幅に上昇させてくれない今の状況はある意味健全であり、上昇相場の長期化を示唆しているような気もする。

 

 

 

 

 

 

日経平均株価に目を転じれば、歴史的な低水準に落ち込んでいたボラティリティが、このロシア疑惑による市場の動揺で急反発したようだ。

日経平均の上値を抑えていた一因とみられているコールオプションの売りに買戻しが入るとすれば、結果として先物買いに繋がる。

ボラティリティは底を打ち、今後の更なる変動を警戒しているかのようだ。

また信用取引の買いの残高も減少し続けているとのことで、転売による売り圧力も減少しているということだろう。

 

日本株に対して弱気になれない。まして、その中の好業績・割安銘柄に対しては、まったく弱気になれない。

 

 

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