“2017年4月”の記事一覧

「ナオタリ」ジョージア オレンジワインと鶏肉の甘酢味

 

 

ジョージアの伝統的なワイン醸造法は、2013年に日本の和食とともに、ユネスコの無形文化遺産に指定されたのだそうです。

その伝統的なワイン製法を輸入会社の方から教えていただいたYouTubeで鑑賞させていただき、驚きました。

鹿児島で見た伝統的な芋焼酎製法と見た目がそっくりなのです。地中に埋められた素焼きの壺の中をかき回している姿は、まるで鹿児島での芋焼酎造りの光景なのです。

偶然なのか、なんだか興味深い共通点でした。

そのジョージアの伝統的なワイン醸造とは、つぶしたブドウを地中に埋めたクヴェブリと呼ばれる素焼きの壺に入れ、その中で発酵、そして熟成させます。

地中に埋めることで発酵に必要な一定の温度を保つのは、芋焼酎造りと同じ。

白ワインのブドウの皮や種と一緒に発酵させるため、琥珀色のオレンジワインになります。

YouTubeでその製法を見て驚いたのは、ほとんど最小限度にしか手を加えていないこと。人の手が入るのは、ブドウをつぶすこと、かき混ぜること、発酵が終わったら粘土と土で密封させることぐらいの印象なのです。

余計なテクニックを使わない原始的ともいえる製法なのでしょう。まさに、自然派なワインなのです。

そんな製法で作られたオレンジワインに合う料理がありました。

 

 

 

 

 

 

【ジョージアのナオタリ「オレンジワイン」と手羽元のさっぱり煮】

樽の風味のまったくないドライなワインのためか、甘酢風味の甘味によく合うように感じた次第です。

 

かなり限定的な生産量の、ほとんど天然記念物のようなワインを日本に居て楽しめるのですから、ありがたいことです。

特別な日にジョージアのオレンジワインは如何でしょうか?

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「シチリア ネロ・ダーヴォラ」ポストお花見・・・・BBQでしょ!!

 

 

お花見シーズンは、さみしいですが終わりつつあるような感じでしょうか。あっという間でしたね。

・・・・・そして次は、冷え込みをひとつふたつ乗り越えたらやって来る、待ちに待ったBBQシーズン到来であります。

アメリカ人は「アメリカ人にとってBBQはアートだ!」と言って憚りませんが、最近では日本人だって負けてません。アメリカ南部風はもちろん、ジャマイカ風など様々なBBQを楽しまれているようです。

個人的にはポルトガル風やギリシャ風が気になるところではありますが。

BBQは野外でカジュアルに楽しめるのが、なんといっても一番の魅力です。

そこで、カジュアルにBBQ料理と一緒に楽しんでいただきたい、カジュアルな価格のコスパに優れたワインのご紹介です。

 

 

 

 

 

 

【イタリア・シチリアの地ブドウ ネロ・ダーヴォラ(赤ワイン)】

豊かな果実味を感じるコスパに優れたイタリア南部のワインを好む方は多いようです。

ほとんどは農家さんの協同組合などで造られたワインですから、いい意味でのあか抜けない印象の素朴さがまたうれしい味わいです。

その豊かな果実味の赤ワインは、もちろん肉料理のBBQに合います。また、南ヨーロッパ風の魚介類のBBQにもおススメしたい赤ワインです。

海に囲まれたシチリアでは、トマトやチーズを使った魚介類の料理をよく食べるのだそうですが、そんな料理には白ワインよりも、むしろ赤ワインを合わせるのが好まれるのだそうです。

また、和風に楽しむBBQでも、お醤油の風味に赤ワインはいい感じなのです。

いよいよ始まるBBQシーズンに、シチリアのコスパ抜群ワイン「ネロ・ダーヴォラ」は如何でしょうか?

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

ジョージアワインの魅力

 

 

まるで新進気鋭の自然派ワイン生産者が造る気合の入った自然派ワイン。伝統を感じさせる複雑感ある味わいには驚きました。

考えてみれば、そんな新進気鋭の生産者が造り出す自然派ワインとは、伝統の製法に回帰するような製法であるため、ジョージアワインのように、ひたすら伝統を守って来たワインに対して同じような印象を持つのは、あたり前と言われれば、あたり前のことなのかも知れません。

伝統あるワイン生産地のワインと、いわゆる新世界と呼ばれるワイン生産地のワインの違いは、その味わいの複雑味にあるように思います。

今のところ、ジョージア以上に古いワインの痕跡は世界のどこからも見つかっていないとのことで、ジョージアがワイン発祥の地と考えられています。

様々な自然界の酵母が活動してその後に様々な味わいとして溶け込んでいるような、人工的には造り出せないであろう自然な味わいなのです。

 

酒倶楽部ステップのご近所さんに、なんとジョージアワインの輸入販売をされている方がおられ、ジョージアワインの試飲をさせていただきました。

2015年まで日本ではこの地のことを「グルジア」と呼んでおりました。それ以降は英語読みの「ジョージア」が日本語の地名。現地語では「サカルベロ」なのだそうです。

 

 

 

 

 

 

<上の写真は左からルカシ社の「サペラビ」赤、「チハベリ」ロゼ、ナオタリ社の「ルカツィテリ・キシ・ヒフヴィ」白、「サペラビ」赤>

すべていわゆる辛口ワイン(説明にはセミスイートと書かれたワインもありましたが、試飲した印象はすべて辛口でした)。

「」内はすべてブドウ品種の名前。ジョージアで栽培されるブドウは500種以上で、大半は収量の少ない希少種で、気候・風土・土壌の適した各地のミクロゾーンで栽培されているのだそうです。

ルカシ社のワインは、そのラベルデザインの素晴らしさもさることながら、「チハベリ」ロゼはサクラアワードの2015年ダイヤモンドトロフィー(最高賞)を受賞しているほどの品質。

ルカシ社のワインは伝統的なジョージアの製法ではなく、ステンレスタンクを使用。赤ワインは濃厚さと爽快さのある複雑味を感じる味わい。ロゼワインは軽やかではあるが、複雑で深みを感じる味わい。

ヴィンテージは2013年と2015年でしたが、今飲むにはまだもったいない印象の味わいでした。やはり伝統的なワイン産地のワインはそもそも寝かしてより美味しくなるようにデザインされているようです。

ナオタリ社の方は、まったくもって伝統的製法のワイン。曾祖父の代から同じ製法、同じセパージュでワインを生産しているのだとか。

クヴェブリと呼ばれる地中に埋められた素焼きの壺の中で発酵させます。

白ワインはブドウの皮や種と一緒に発酵させるため、いわゆるスキンコンタクトによる最近人気の高いオレンジ色の「オレンジワイン」。これは、ある意味、驚きのあるワインとしてソムリエさん受けが良いような気もする、非常に複雑感ある味わい。

赤ワインの方はまったくもってジョージアの伝統的ワインながら、新進気鋭の気合の入った自然派ワイン生産者が造ったような印象の、これまた複雑味が心地良い味わい。

 

ひょっとしたらスタイリッシュとは正反対の”素朴”とも呼べるかもしれません。この樽香の影響が感じられないワインの味わいは、自然派ワインファンに特におススメしたいワインです。

ジョージアワインは如何でしょうか?

 

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「酒屋の株話」違和感を感じる認識のバイアス

 

 

中東情勢、北朝鮮情勢と、たしかに予測できない未知のリスクは存在する。

それでも、世の中にはなんだか違和感ある認識によるバイアスが、日本株市場も含めて存在するような気がする。

たとえばアパート市場。

少子高齢化の日本でアパートの空室率は増加しているにもかかわらずアパートは増加し続けている。金融機関の融資額もバブル期を超えて過去最高水準なのだとか。

相続税対策を大義名分として需給バランスを無視してアパートが乱立している印象だ。

生産緑地の指定が解除されるという2022年問題も控えており、アパート市場を取り巻くファンダメンタルズは決して楽観的とは言えない。

いつかこの需給バランスの不均等は、価格によって解消されることになるということだろうか。

 

 

 

 

 

 

著名投資家のジョージ・ソロス氏は「市場は常に間違っている」と言っているが、この不完全な情報での認識と、その認識からくる世の中のバイアスは、まるでソロス氏の唱える再帰性理論のモデルケースのような気がする。

多くの日本企業の業績は増益が予想されている。また株価水準に関してもその多くが割高というわけではない。

中東情勢や北朝鮮情勢など、予測できない未知のリスクはある。それに伴う円高への懸念もある。

それでも日本株市場の空売り比率の高止まりや、高水準のプット・オプションの比率などの株価値下がり方向へのバイアスは、好決算が予想される決算発表を控えたこの時期にあって、かなり偏った認識のバイアスではないかと思う。

ソロス氏の再帰性理論によれば、もしこの状況が不完全な理解によるバイアスによって形成された市場なら、よりダイナミックな値動きによる解消がみられることになる。

 

しかしながら、アパート市場に関しても、日本株市場に関しても酒屋のオヤジの認識が間違っている可能性もある。それでも、もし間違っているとしても、たぶんそれは解消に転じるタイミングであり、方向性は正しいのではないかと思う。

 

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「ラ・ジェニージア ボナルダ」伝統的お花見に赤のバブリー

 

 

 

 

 

 

毎日ではないのがちょっと残念ですが、今年のお花見はお天気に恵まれた理想的な日もありました。

お花見は満喫されておりますでしょうか?

伝統的なお花見のスタイルがあるとすれば、たぶんお料理は、太巻き、いなりずし、あたりでしょうか。これに現代では、卵焼き、唐揚げ、お団子、桜餅、チップス、野菜スティック・・・・などなどが加わる感じでしょうか。

 

 

 

 

 

 

そこで、お醤油を使ったり、お醤油をつけていただくお料理におススメしたい、ちょっとマニアックな北イタリアの赤のスパークリングワインのご紹介です。

 

 

 

 

 

 

【ラ・ジェニージア ボナルダ・デル・オルトレポー・パヴェーゼ】赤の辛口微発泡ワイン

アルゼンチンの重厚な赤ワインのブドウ品種として知られるボナルダを使った、赤の辛口発泡ワインです。

アルゼンチンのボナルダを使った赤ワインと違うのは、なんといってもその繊細さや複雑味でしょうか。ボナルダはこの北イタリアが本家なのです。

都心のお寿司屋さんでは、お寿司にシャンパーニュやブルゴーニュを合わせることが多いのだそうですが、白の辛口スパークリングワインと、繊細さのある赤ワインの味わいの、いいとこ取りをした感じのワインとも言えそうです。

お醤油をつけて食べるお寿司とのマリアージュに適したワインなのです。

お花見にこの北イタリアのボナルダのスパークリングは如何でしょうか?

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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