「二度あることは三度あるのか?」・・・・「ブレグジット」「トランプショック」とリスクを恐れて調整した株式市場は、その後に上昇に転じた。
「地政学リスク」が消えたわけではないが、警戒感はうすれつつあるようだ。
そして、やっと好決算が予想される決算発表が本格化する。
フランスの選挙など相変わらず懸念されるイベントはあるが、そろそろ株式市場は地政学リスクのアクが抜け、業績相場に移行すると期待したい。
今の市場はまるで、かのテンプルトン卿の名言にたとえれば、悲観の中で生まれた相場が、懐疑心にまみれながらなんとか育っているかのようだ。
市場に多少なりとも影響を及ぼすようなノイズは相変わらず多い。また為替市場も相変わらず投機色が強い。
それでも、そんな素直に株価を上昇させてくれない、必ず売りが出て上値を抑えつけるような動きは、この上昇トレンドが一過性のものではなく、息の長い上昇相場であることを示唆しているかのような気がする。
売買が一方に偏り過ぎない、常に市場に懐疑心が存在するような、「欲」と「恐れ」のバランスが偏り過ぎていない印象なのだ。
そして、このまったくもってエキサイティングではない、投資家として欲求不満な心持ちこそが、投資の世界の人生修行なのだろう。
たとえ好決算がつぶされるような展開となっても、それがいわゆる「懐疑の中」なのだ。人生修行はあまくない。
将来を正確に予知することは不可能。それでも、少なくとも現段階では、安心できる水準で、安心できる企業に投資していると思えれば、それが最善策だろう。
業績相場に期待したい。
※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります
投稿日:2017年4月22日
カテゴリー:酒屋の株話
カテゴリー:酒屋の株話