“2017年3月”の記事一覧

「Ch・トロロン・モンド」当主を囲む会

 

 

ボルドー、サンテ・ミリオン地区で最大規模のワイナリーである「シャトー・トロロン・モンド」の現当主であるグザヴィエ・パリエンテ氏が来日され、食事会が催されました。

大変にありがたいことに、そんなまったくもってハイエンドな集まりに、場違いではありますが酒屋のオヤジを呼んでいただいきました。

当主のパリエンテ氏はフランス人らしく、とてもオシャレで情熱的な方。サングラス、ピンクのシャツ、寒い日に素足に革靴と、自身の主義を貫き通すような、いわゆるちょい悪おやじ系な印象の方。

ワイン造りにも自身の主義を貫き通しており、環境に優しく創造的で革新的なアプローチを長年に渡り続けてこられ、2006年ヴィンテージでついに各付けで特一級シャトーに認定されました。

なんでもぶどう畑の1/3は馬だけを使って耕作し、過去10年間に殺虫剤や農薬は一切していないのだとか。

今回、素晴らしい食事と一緒に味わった「Ch・トロロン・モンド」は、2013、2012、2011、2006、2009、2010のヴィンテージ。

ざっくりとした味わいの印象は、非常に”肉厚”で”温かみ”を感じるような味わいでした。たぶん情熱的な味わいと表現できるかもしれません。また、その高めのアルコール度数と成分の凝縮感は、高い熟成の可能性を感じさせます。

 

 

 

 

 

 

【Ch・トロロン・モンド 2013 2012 2011 と 鰻とあん肝のミルフィーユ】

はっきり言って、まだ飲むにはもったいないヴィンテージばかりですが、それでも山椒の風味が加わった鰻に、この厚みのあるボルドーワインが素晴らしく合うと感じました。

この3つのヴィンテージの中で現時点でもっともバランスの良さを感じたのは2012年ヴィンテージでしょうか。

また、特筆すべきは2011年ヴィンテージでしょう。

一般的にはあまり天候に恵まれなかったと言われる2011年ですが、まったく他の2つのヴィンテージと比べても遜色がありません。「これが2011年なのか!?」と感じる味わいなのです。

当主のパリエンテ氏曰く、このヴィンテージはもっとも製造原価が高く、損をして造り上げたとのことで、通常の5台以上の手間暇をかけたとのこと。

そのため2011年ヴィンテージはボルドーの中でも1、2の評価を受けているとのことでした。

あまりにももったいない体験のため、次回も引き続き2006、2009、2010ヴィンテージに関して書きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルコール度数が高めなためか、ひどい酔っ払い顔なため、一部顔を隠させていただきました。酔っぱらっちゃってスミマセン。

それにしてもムッシュ・パリエンテはダンディな方でした。

カッコいい~!!

そして、楽しかったデス

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「ブルーノ・パイヤールNec Plus Ultra 2003」パーフェクト・ガストロノミー

 

 

 

まったくもって立場にそぐわない分不相応な体験ではありますが、ガストロノミーの世界をのぞかせていただく機会をいただきました。

「街場の酒屋なんぞが、こんな場違いな場所にまで出っ張って来て、何やってんだろうか?」みたいな自己矛盾とも言える違和感を感じつつも、そのまったくもってブルジョア級のご馳走には、もはやその光景からしてうっとりとさせられた次第です。

 

 

 

 

 

 

 

【ブルーノ・パイヤールNec Plus Ultra 2003 とキャビアの前菜】

見た目からしてパーフェクトなガストロノミーでしょう。

ブルジョア的、セレブ的・・・自身の場違いな違和感があるにせよ、この圧倒的な優雅さのある景色の世界観は素晴らしい。

熟成ヴィンテージ・シャンパーニュとキャビア。もはや女房殿になどにはまったく話せないような最上級なマリアージュと言えます。

飲みもののシャンパーニュは、世界的に著名な料理人であるジョエル・ロブション氏が惚れ込んだと言われている「ブルーノ・パイヤール」のNec Plus Ultra 2003。この「ネ・プリュ・ウルトラ」とは究極という意味。

その味わいは、まったくもってただ者ではない。「えも言われる味わい」とは、まさにこんなことなのでしょう。

現在最も注目されているとみられるシャンパーニュの2002年ヴィンテージはポテンシャルが高い分、まだリリースがないとのことですが、2003年ヴィンテージは生産量は極めて少ないが熟成が早いようで、先にリリースされた様子。今楽しむのにもっとも適したシャンパーニュのヴィンテージとのことです。

熟成感ある香りと、その熟成感としっかりとした果実味が織り成すバランスは「・・・・・ワオ!」どころの話ではないぐらいに素晴らしい。

芸術的に美味しいスパークリングワインを楽しみたいと思えば、やっぱりシャンパーニュなんですね。感動しました。

前菜は一見キャビアに見えますが、実は手間をかけた料理。キャビア、ジュレ、蟹、ムースなどが層になっておりました。

 

 

 

 

 

 

お城のように豪華なレストランで、優雅に着飾った方々の中にあって、蕨あたりから出っ張っていった酒屋のオヤジは自己矛盾的な気持ちを抱えながらも、まったくもって心優雅で、うっとりとした気分にさせていただいた次第です。

2003ブルーノ・パイヤールNec Plus Ultra 価格2万円~3万円

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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