“2016年9月”の記事一覧

「アナコタ2003」偉大なソノマのテロワール

 

 

フィギュアスケートを見ていて感じるのは、パーフェクトな演技のハイスコアと、スコア的にはいまいちだが、芸術性に優れた演技があるような気が素人目に感じます。

たとえが良くないかも知れませんが、プレムアムクラスのカリフォルニア・ワインといえば、その前者のようなパーフェクト過ぎる味わいをイメージしておりました。

それが、ソノマのナイツ・ヴァレーにあるヘレナ・ダコタ・ヴィンヤードの、カベルネ・ソーヴィニョン100%で造る「アナコタ2003」を試飲して、驚いたと同時にそんな思い込みは吹っ飛んだ次第です。

見事に芸術的な繊細さのある、素晴らしいワインでした。

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【ヘレナ・ダコタ・ヴィンヤーズ アナコタ2003】

ソノマ産アイコンワインのひとつ「ヴェルテ」の最高醸造責任者を務めるフランス人醸造家、奇才ピエール・セイヤン氏が、さらなるソノマの可能性を体現化させたのが、この「アナコタ」なのだそうです。

数百年前の噴火で堆積した火山岩が母岩となって残るユニークな地質環境を持つナイツ・ヴェレーの、異なる標高差、傾斜度、気候環境、そして岩の多い土壌環境を持つ畑から生み出されるのだとか。

この特別な区画がセイヤン氏の目指すテロワールワインを描き出すとのこと。

 

以前、カリフォルニアを代表するワイン生産者の方から、ブドウの収穫は実だけでなく種や茎もしっかりと熟した、完全な完熟を待って行うと聞いたことがあります。

また、完熟ブドウから造られるのがカリフォルニアワインだと思っておりましたから、味わいも当然そんな完熟した味わいをイメージしておりました。

しかし、この「アナコタ」は早摘み。他の畑よりも早く収穫を行い、完熟させないのです。つまりは、早摘みによる繊細さを狙った収穫なのですね。

そのためか、この「アナコタ」は非情にエレガントで繊細。パワフルさもあり、官能的であり、まったくもって芸術的。試飲した人ほぼ全員が、その見事さに驚いておりました。

また、2003年ヴィンテージが飲みごろに達しているということでもあるようです。

2011年ヴィンテージもその後に試飲させていただきましたが、まったく違った印象。まだまだ若すぎてもったいない感じでしょうか。

2003年ヴィンテージが素晴らしいのか、それとも若いヴィンテージでも熟成させるとそうなるのか、難しいところですが、驚きの見事なワインだと感じた次第です。

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「酒屋の株話」印象と実態の不可抗力

 

 

日経新聞の夕刊に「ウェルズ・ファーゴ 不正営業で米首位転落」の記事が掲載されていた。

なんの話だと思えば、なんとあの投資の神様が筆頭株主の、金融恐慌もなんのそのな、超が付くほどのテッパン銘柄ともいえるウエルス・ファーゴが、実はブラックっぽい企業だったようなのだ。

そのイメージとは裏腹に、内部ではムチャクチャなことが行われていたというのだから驚く。

もうすでに従業員の約2%にあたる5300人がクビになっているとのこと。

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<写真は日本経済新聞の記事>

「見かけの印象と実態は違う」などといわれるが、さぞかし投資の神様も驚かれたことだと思う。

「PCデポ」の場合には、モラルに欠ける商売を非難され、アッというまに株価は半値以下となったが、「ウエルズ・ファーゴ」はまだ高値から2割ほど安い水準にあり、この不正が発覚してからはまだ数%しか下げていない。

偉大な大株主の存在がそうさせているのか・・・「株価が下がれば、投資の神様が動くかも!」という市場心理が働いているのかも知れない。

・・・・それでも、その素晴らしい印象とは裏腹の実態が明らかになってしまった。

これで、「ウミを出して健全になった」とみるべきか、それとも「信用を失った」とみるべきなのか・・・・たぶん両方だろう。

投資の神様が永久の期間で放った大ホームランも、しばらくその勢いを弱めるということなのだろうか。

それにしても、少なくとも5300人もの行員がムチャクチャな行動に走り、その短くない間に、銀行幹部も、敏腕投資家も、だれも気が付かなかったというのだから、企業の不正を早い時期から見抜くとは相当に困難なことなのだろう。

見かけの印象とその実態・・・・・投資の世界の不可抗力なのか。

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「ボジョレ・ヌーヴォー2016」ご予約承ります

 

 

今年も ボジョレ・ヌーヴォーのご予約承ります。

2016年10月31日(月)までに ご予約いただければ ご予約特価となります。

入荷は 2016年11月17日(木)

ステップ おすすめのボジョレのご紹介です。

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<ジャン・クロード・ラパリュ>

”2016年のヌーヴォーのぶどうは樹齢60年” ブリュイィのサンテチェンヌ・ラ・バレンヌの北東5キロのシャレンタ村のヴィエイユ・ヴィーニュで2016年のヌーヴォーは造り出される。このガメイの古木は収穫量こそ少ないが、熟度の高い高品質なぶどうを造りだす。

醸造、熟成、ビン詰までSO2(亜硫酸)の添加ゼロ。

2016年のフランスは霜害、雹害、長くふり続ける雨のためのベト病に脅かされたが、幸いにもラパリュのぶどう畑には一切被害はなく、ぶどうは健全に育っている。昨年よりも3週間ほど遅い収穫を予定しているが、熟度と酸のバランスの取れたエレガントなヌーヴォーが期待される。

BN-1 ラパリュ・ボジョレ・ヴィラージュ ヌーヴォー750ml @3900円+税 (ご予約特価 3500円+税)

 

<ルー・デュモン>

仲田晃司氏が、樹齢70~95年の古樹から造るヌーヴォー。「ガメイは完熟させて、はじめてその真価を発揮する」との信念で造られる。

2016年のヌーヴォーは昨年同様に、凝縮感ある濃厚な味わいを予想。また、酸が少なかった昨年と比べ、十分かつ適度な酸があるのも特徴。

なんと、当たり年の2005年にとても良く似ているとのこと。

BN-2 ルー・デュモン ボジョレ・ヌーヴォー 750ml @3500円+税(ご予約特価3000円+税)

 

<ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌ>

”ワインスペクテーター ヌーヴォー史上最高得点獲得”

2016年はすべてが順調。霜の被害も、雹の被害もない。凝縮感あるワインを予想。

2000年、2005年、2015年に続く偉大なヴィンテージになるかの知れないとのこと。

BN-3 ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌ ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー750ml@2900円+税(ご予約特価2600円+税

 

<ポール・ボーデ量り売り>

”毎年、即完売の量り売りヌーヴォー” その美味しさは確かにお得感があります。

BN-4 ポール・ボーデ ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー 量り売り 720ml@2800円+税(ご予約特価2500円+税)

 

<ルイ・テート>

”2015年ボジョレ・ヌーヴォー リヨン杯 金賞&最高評価グランプリ・デュ・トロフィー受賞”

家族経営のネゴシアンだが、「ボジョレの選択眼は他の追随を許さず、一目置かれている」と専門書に書かれるほどの実力者。

BN-5 ルイ・テート ボジョレ・ヌーヴォー 750ml @2300円+税(ご予約特価1980円+税)

 

======  ボジョレ以外の新酒 ======

<カザル・ヴィエル> ステップへの入荷日 2016年11月中旬頃

南仏のヌーヴォー。船便のためお手頃価格。

”カザル・ヴィエル ヌーヴォー赤2016は、史上初のピノ・ノワール”

ピノ・ノワールでのヌーヴォーはフランスワイン史上初の出来事。特別なヴィンテージとなりそうです。白はシャルドネ、ソーヴィニョンを主体にムスカなどを使う予定。

FN-1 カザル・ヴィエル ヌーヴォー・ルージュ 750ml@2000円+税(ご予約特価1700円+税)

FN-2 カザル・ヴィエル ヌーヴォー・ブラン 750ml@2000円+税(ご予約特価1700円+税)

 

<ファルネーゼ> ステップへの入荷日 2017年1月中旬頃

イタリアン・ヌーヴォー ノヴェッロ。船便のためお手頃価格。

モンテプルチアーノとサンジョベーゼから造られる、飲み心地のよい赤ワイン。フレッシュな果実味が楽しめます。

IN-1 ファルネーゼ ヴィーノ・ノヴェッロ 750ml @1650円+税(ご予約特価1400円+税)

 

国産ヌーヴォー

<タケダワイナリー>

白の新酒はデラウエア100%、フルーティでさわやかな甘口と、キリッとした酸味が心地良いライトタイプの辛口。

赤はマスカット・ベリーAのフリーランのみを瓶詰め。芳醇な香りとフレッシュな味わいの辛口。

JN-1 蔵王スター 特別限定醸造(白・甘口)720ml @1220円+税(ご予約特価1200円+税)

JN-2 蔵王スター 特別限定醸造(白・辛口)720ml @1220円+税(ご予約特価1200円+税)

JN-3 蔵王スター 特別限定醸造(赤・辛口)720ml @1220円+税(ご予約特価1200円+税)

 

<蒼龍葡萄酒>

幻のぶどうアジロンダックを使った、ほんのり甘い、やや辛口の赤ワイン。

JN-4 蒼龍 無添加あじろん初しぼり 赤 720ml @1500円+税(ご予約特価1400円+税)

 

<奥野田ワイナリー>

完熟デラウエア100%使用。素材本来の味わいを生かした、自然な果実の美味しさ。

JN-5 OKUNOTA DOLCE このゆびとまれ(白・甘口)720ml@1500円(ご予約特価1400円+税)

 

ご予約をお待ちいたしております。

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

十五夜を祝うナイス・ペアリング

 

 

十五夜の今日、「中秋の名月」を愛でながらの一献とは、残念ながらいかないようですね。

それでも、お団子も食べたいし、十五夜も祝いたい。

そこで、酒屋として「お団子」を肴に秋の夜長を過ごしていただきたい、お酒のマリアージュのご提案です。

<みたらし団子>

甘じょっぱいお醤油味のお団子に合わせるなら、吟醸タイプの日本酒ではなく、純米タイプのこの時期に出荷される円熟した味わいの「ひやおろし」でしょう。

お醤油と日本酒、合わないわけがありません。

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<きなこ団子>

デリケートな甘さには、デリケートでクリーンな味わいであり、スイーツ系との相性もバツグンな芋焼酎をおススメ致します。

熟成してやわらかい味わいの芋焼酎も良いのですが、辛口のお湯割りあたりも口の中を洗い流してくれる感じがなんとも良さそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

<あんこ団子>

リッチでやや甘みのあるエスプレッソコーヒーのような黒ビール「ナイジェリア・ギネス・ビール」を、あんこ団子とのマリアージュにおススメしたいと思います。

「ブリュードッグ」や「ベアードビール」など、いわゆる「濃い系」のビールが人気ですが、「ナイジェリア・ギネス」もまた間違いなく濃い系。

過ごしやすくなった秋の夜長には、常温でチビチビやるのがおススメです。あんこの甘さに、リッチな黒ビールのビターさで、トリッキーな組み合わせではありますが、イイ感じではないかと思う次第です。

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・・・我が家では、最近になって突然チェスがブームとなりまして、全員初心者なのですが、息子たちを相手に「ナイジェリアン・ギネス」をチビチビやりながらのチェスは、これまた素晴らしいマリアージュだと感じております。

十五夜のお祝いにお団子に合うお酒は如何でしょうか?

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「ひやおろし」敬老の日に、旬な肴と酒

 

 

今度の三連休は「敬老の日」ですね。

最近では晩酌に日本酒を楽しむ方が、ほんとうに少なくなったような気がします。そればかりか、法事に参加しても「日本酒がない!?」みたいなこともあり、飲みもしないのに驚いたりするわけです。

どちらかと言えば最近の自宅での日本酒とは、ちょっとハレの日に、ちょっといい日本酒、みたいな感じでしょうか。

「健康」がキーワードなのかも知れませんが、焼酎やワインの方が身体に良いとされているため、「ホントは日本酒を晩酌にやりたいんだけど・・・・・・」みたいな方が、健康診断を受けるたびに増えて行くことになるのかな。

・・・・それでも、今度の三連休は年に一度の敬老の日。

たまには、旬を迎えるうまい肴をアテに、やはりこの時期がもっとも美味しくなると言われる日本酒を楽しむのも、わるくないアイデアではないでしょうか。

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【ひやおろし 各種】

暑い夏を過ぎたこの時期の日本酒は、もっとも美味しいとされておます。そんなこの時期に出荷される酒を「ひやおろし」もしくは「秋あがり」と呼びます。

夏を超すことで熟成され、よりやわらかく、より旨みを感じる、円熟と呼ばれるような美味しさになるわけです。

また、脂ののったこの時期の魚も美味しい。

刺身でよし、焼いてよしでしょう。

それでも日本人にとってのご馳走といえば、やっぱりお刺身でしょう。

今度の三連休の「敬老の日」には、脂ののった旬のお刺身をアテに、うま味ののった「ひやおろし」を、みんなで一緒に楽しまれては如何でしょうか?

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

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