“2013年10月”の記事一覧

「クラフトビール」地ビールブームの再来か!?

先日、某酒類卸会社さん主催のクラフトビール試飲会がありました。

地ビールブームと呼ばれる現象が十年以上前に起こりましたが、今またその地ビールブームが戻ってきたのか、いわゆる地ビールメーカーさんが増加しているように思います。

ただ、前回のブームとの違いは、今回はどのメーカーさんもレベルが非常に高いこと。大手ビール一辺倒の日本のビール市場の嗜好が、最近は多様化して来ているのかも知れません。

また、最近はちょっとこだわり感のあるお店で、いわゆる「地ビールの生ビール」を提供する飲食店さんが増えたように感じます。酒屋の店頭でも国内外のクラフトビールを購入されるお客様は明らかに増加しているようです。

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上の写真は世界の名だたるビールコンテストで金賞を受賞し、海外のハイエンドなレストランなどでも採用される茨城県の常陸野ネストビールさんの、飲食店さん向けの特別な生ビール。ベルギーのホワイトエールをもうちょっとエールビールっぽくした感じの、爽やかながら深みの感じられるビールです。

 どのメーカーさんも非常にレベルが高いビールを生産されておられますが、味わいの追求には大きく分けて二つのタイプのメーカーさんがあるように感じられました。

ひとつは、巨大ブランドである「アサヒ・スーパー・ドライ」ばかりが好まれる日本のビール市場を意識して、どちらかと言えば日本人好みのキレの良いタイプのビール。

もう一つは、世界を意識したいわゆるヨーロピアンなタイプ。どちらかと言えばマッタリとしたコクのあるタイプのビールでしょうか。

 どちらも美味しいので、一杯目に前者、二杯目に後者みたいな楽しみ方もあるのかも知れません。また、嗜好の多様化に対応できていると言えるのかも知れませんね。

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上のワインのようなルックスのボトルは、イタリアのワインのようなビール「コレージ」。イタリアでも世界のセレブが集うリゾート地である北イタリア・ポルトフィーで大人気のビールなのだそうだ。青い海で優雅なヨットに寝そべりながら飲みたい感じの、ワインのようなやわらかさのビールです。

 最初の一杯に美味しいビールが飲めたら、人生それだけで最高ですね!

 

 

 

※こちらの商品は現在取り扱いがない場合があります

「D・ヴァンソン・パリ コルナス”グラニット30”」新世代の偉大なワインか

先日アルザスとローヌ・ワインのセミナー&試飲商談会が都内で開催されました。

その試飲セミナーで最も注目されたのがこの北ローヌのAOCコルナスの赤ワインでした。

まず、そのセミナーの講師であるフランスから来日されたローヌ・ワインの代表者自身がそのワインの質の高さに驚いて「・・・・なんだこのワインは・・素晴らしいワインですね・・・・どこのワインだ・・・・?」って。

その前にセミナーを終了している学者さんでもあるアルザス・ワインの代表者も飛び入り参加してそのワインの素晴らしさをコメント。「・・・・このワインは、非常に上質なアルザスのリースリングと同じストラクチャーを持っている・・・・私ならあと10年~15年は寝かせて楽しみたいワインだ・・・・・・・・素晴らしい・・・!」と。

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【ドメーヌ・ヴァンソン・パリ AOCコルナス グラニット30 2011】 シラー100%

北ローヌのワインファンの一人として、これはただ事ではない発見。早速セミナーの後に輸入業者さんの出展ブースへ行ってみました。

そしたら輸入業者さんは、日本でワインの輸入を始めたばっかりのフランス人青年。しかもかなりのイケメン。自国のワインの素晴らしさを伝えたくて脱サラでワインの輸入業を始めたのだとか。

それでも、この「グラニット30」は既にフランスの三ツ星レストランの大御所的ビック・ネーム複数に採用されているほどのワイン。クオリティの高いワインを日本で紹介したいという崇高な考え方の輸入業者さんなんですね。

自然派ワインらしく軽やかで、非常に洗練されたエレガントさがありながら、しっかりとした味わいのストラクチャーを持ち、後味の長い余韻を持つこのワインは、なんと傾斜30度の畑から大変な思いをして造られるワインなのだそうだ。

 北ローヌで将来的に非常に期待の持てるワインであることは間違いなさそうです。

ちなみに、ローヌ地方とアルザス地方のワインはラベルに記入はしてませんが、ほとんどオーガニックな造りなのだそうだ。それはアルザス地方はフランスで最も乾燥した地域で、ローヌ地方はミストラルと呼ばれる強い北風がほぼ一年中吹き荒れている地域なため。

オーガニックのレベルへの表記は各生産者の主義によるとのこと。

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2013年 ステップワイン会

今年も 残り2ヶ月と ちょっと・・・。

涼しくなったと 同時に なんだが 寂しい気持ちが募るのは 私だけかしら・・・。

でも、ステップのワイン会は  強力な助っ人を 迎え、年末に向けて 充実の内容です!

いつも 日曜日の昼間の開催でしたが 土曜日の会も企画してみました。

お一人でも 参加できる雰囲気ですので 気兼ねなく おいでくださいね。

 

★ 「 TELU  CAFE with STEP コラボ企画 ビオな会 」

11月16日(土)17:3019:30 

「 ビオワインと自然派料理を愉しむ会 」

蕨商店街にあるワンディシェフレストラン「ぷらっと」で 人気のTERU CAFÉ オーナー 橋田英美シェフのつくる体に優しいお料理と 葡萄栽培から醸造まで自然な造りにこだわった美味しいワインを愉しみます。

                 ステップ2階にて    参加費 お一人様 5000円(税込)

               ※お申込は 11月9日(土)までにお願いいたします。 

 ※ワンデイシェフレストラン 「ぷらっと」     http://www.warabi.ne.jp/~machiren/plat.html

※てるぞーの台所                 http://ameblo.jp/terucafe/theme-10048430142.html

 

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★「ステップ ワインとチーズ デリシャスの会」

  12月1日(日)13:0015:00 

     「 年末年始に楽しみたい とっておきワイン 」

詳細まだ未定ですが、今年最後の デリシャスの会ですので とっておきの美味しいワインを揃えたいと思います。もちろん旬のフレッシュチーズも盛りだくさん!

美味しいパンとおつまみもご用意します。気軽で楽しい飲み会ですので 是非ご参加くださいませ。

ステップ2階にて    参加費 お一人様 5000円(税込)

            ※お申込は 11月24日(日)までにお願いいたします。 

 

 

 

★「ラッピング講習会 & ワイン試飲会」

     12月7日(土)14:0016:00 

「お洒落なクリスマスラッピングとクリスマスに愉しみたいワインの会 」

ギフトラッピング アート アカデミー講師 で Bリボンマルヤマ(蕨市北町1-7-4)オーナーの丸山悦子先生がお洒落で楽しい、クリスマスの雰囲気たっぷりのラッピングをご指導くださいます。

もちろん 参加者もそれぞれワインのボトルをラッピング!ラッピングしたワインはそのまま 御土産としてお持ち帰りください。講習のあとは クリスマスパーティーに持って行ったら喜ばれそうなおススメワインを試飲してみたいと思います。

ステップ2階にて    参加費 お一人様 5000円(税込)

                            @お持ち帰りワイン1本付き

※お申込は 11月30日(土)までにお願いいたします。 

※かじゅあるぎふと&らっぴんぐ B`リボン マルヤマ    http://warabiguide.com/shop/coupon/?id=423

 

★各会 参加者が6人に満たない場合は、実施いたしません。また、定員は 10名程度を考えています。

 定員オーバーの場合は キャンセル待ちとしてご予約受けさせて頂く場合がございます。

ご了承くださいませ。

 

 

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「クスクス」東京一人ランチ

東京のランチ事情ってホントに偉大です。

だって、ほとんどどんな国の料理でも格安に、いわゆるランチ価格で楽しめるのですから。

生まれて初めて「クスクス」なるものを食べました。お昼にこんな料理を食べる人がいるんだから流石は東京です。

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 お店の人からの説明では、クスクスとは細かくしたパスタなのだそうだ。写真はそのクスクスに子羊と鎌倉野菜のシチューが添えられたお料理。

 店内にはプレミアム感のあるカリフォルニアワインがズラリと並べられており、そこから夜の時間帯はそれなりの価格なのだと理解出来ます。ランチならではのグラスワイン一杯分ぐらいのランチ料金に、なんだか申し訳ないような、ありがたいような気がした次第。

 初めてのクスクスの印象と言えば、料理には辛いチリ系のペーストが添えられており、シチューにその辛いペーストを多めに混ぜれば、なんだかマトンを使ったカレーライスでも食べている様な印象。でもカレーライスよりも遥かにワインに合いそうな味わいといった印象でしょうか。

時間が経つとこのソースと言うかスープがクスクスにしみ込んでしまうため、食べてる途中で店員さんがスープを注ぎ足してくれます。なかなかのこだわりです。

 ちょっと調べたところでは、このクスクスは北アフリカの料理なのだとか。そこからフランスやイタリアに広まって行った料理なのだそうだが、なるほどと思うところがありました。

すごく腹持ちがいいんです。夕方ぐらいになってもお腹がいっぱいのまま。流石はアフリカの料理。

タフな方々に好まれそうな食べ物のようですね。

 

 

 

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その27

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」もしそうなら、「今後そのバブルは崩壊するのか?」を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその27回目。

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【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2008年9月から2013年9月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後は一方的なリカバリーに転じ3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。

それ以降ダラダラとなだらかな下げが続き、3月の戻り高値から5%ほど下げたところで、8月の後半から9月の前半にかけてやや値を戻したが、上値は重く再び売り込まれた。

現在は3月の戻り高値からは6%ほど低い水準でダラダラとしたダウントレンドが継続している。

 市場の傾向に変化はなく、ハイエンドの左岸ボルドーワインは値下がり傾向にあり、他の流通量の低い右岸ボルドーやDRC、シャンパーニュ、スーパートスカーナなどが堅調に推移している。グランヴァン市場全体では流通量の多い左岸ボルドーの影響は大きく上値の重い状況が続いている。

 ボルドーワイン価格を押し上げた中国のワインバブルが弾けて数年が過ぎたが、中国では今年さらに高級ワインの需要が落ち込んでいるようだ。最大需要期である秋の連休シーズンのハイエンド・ワインの売り上げは、人気のワイン小売チェーンでなんと40%を超える減少なのだとか。

 2001年から2012年までの間は、たくさんのお客さんが押しかけて来て、高級ワインを商売のためのギフト用に求めたのだが、今年の秋は状況が一変しているとのことだ。

 昨晩のTVでは、行き過ぎた中国の拝金主義に多くの人達が幻滅しており、国民はキリスト教や儒学に救いを求めていると伝えておりました。

不道徳極まりないような大人の玩具を販売して大金持ちになり、その金でやみくもに高級ワインを買い漁ったり、商売のためのいわゆる賄賂として権力者に高級ワインが贈られたり、中国での高級ワインのほとんどが偽物だったりといった状況に、高級ブランドワインに対しても中国国民が幻滅しているのかも知れません。

 中国がけん引役となって金属や高級ワインの価格を押し上げた、ここ10年ぐらいのスーパーサイクルの終えんは、やはり中国がけん引役となり相場を押し下げることになるのかも知れません。

ボルドーの偉大なヴィンテージである2009年や2010年が、一方的にどこまでも値下がりし続けると考える人はいないと思いますが、2009年、2010年への買いの急所を探るヒントは中国にあるのかも知れませんね。

 ”人の行く裏に道あり花の山”でしょうか。

 

 

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