“2013年9月”の記事一覧

「高額ワイン」 トップ10

酒類専門誌「ザ・ドリンク・ビジネス」に最も高価なワイン トップ10 が掲載されておりました。

人気のワイン・サーチ・エンジンである「ワインサーチャー.COM」からの情報をまとめたもので、ヴィンテージごとの違いやオークションでの落札価格は考慮していません。

ロマコン

 

 

 

 

 

 

第10位 アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ

ご存知ブルゴーニュの伝説アンリ・ジャイエのワイン。ワインサーチャーでの平均価格は1本$4,089で最も高価なときで$9,611.現在最も高価なヴィンテージは1989年で$9,633。

第9位 ドメーヌ・ルロワ ミュジニー・グラン・クリュ

こちらもブルゴーニュ伝説の造り手であるマダム・ルロワのワイン。平均価格は1本$4,490で最高値が$33,621。現在最も高価なヴィンテージは1953年で$33,482。

第8位 ドメーヌ・ジュルジュ&クリストフ・ルーミエ ミュジニー・グラン・クリュ

 ブルゴーニュで長く評価されている伝説の造り手。平均価格は$4,594で最高値は$15,972。現在最も高価なヴィンテージは2009年で$6,079。

第7位 ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ モンラッシェ・グラン・クリュ

ロマネ・コンティの白ワイン。平均価格は$4,682で、最高値が$13,697。現在最も高価なヴィンテージは2008年で$4,025。

第6位 ヨハン・ジョゼフ・プリュム リースリング ヴェレナー ソンネンウーア トロッケンベーレンアウスレーゼ

モーゼルの最も良い場所に畑を所有するプリュム家のワイン。平均価格は$5,308で最高値が$11,537。現在最も高価なヴィンテージは1959年で$11,613。

第5位 ドメーヌ・ルフレーヴ モンラッシェ・グラン・クリュ

5ヘクタールほどのグラン・クリュで、この地で非常に尊敬されている白ワインのドメーヌ。平均価格は$5,770で、最高価格が$11,476 。 最も高価なヴィンテージは1996年で$7,695 。

第4位 アンリ・ジャイエ クロ・パラトー ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ

ヴォーヌ・ロマネの1ヘクタールの畑からとれた非常に希少なワイン。平均価格は$6,376で最高価格が$19,515 。現在最も高価なヴィンテージは1985年で$11,296 。

第3位 エゴン・ミューラー・シャルツホーフ シャルツホーフベルガー・リースリング・トロッケンベーレンアウスレーゼ

急斜面のブドウ畑から生産されるワインは年間100~200本と極少量。平均価格は$6,478で最高価格が$14,041 。現在最も高価なヴィンテージは2005年で$5,742 。

第2位 ドメーヌ・ドゥ・ラ・ロマネ・コンティ ロマネ・コンティ グラン・クリュ

あまりにも有名な最強のリッチマンズワイン。平均価格は$12,738で、最高価格が$54,394 。現在最も高価なヴィンテージは1960年で$9,616 。

第1位 アンリ・ジャイエ リシュブルグ・グラン・クリュ

世界最強のリッチマンズワインは伝説の造り手アンリ・ジャイエのワイン。平均価格は$16,325で最高価格が$26,443 。ワインサーチャーのリストに1本だけ載っている価格は1978年で$23,650 。

 

「ほとんどブルゴーニュやんけ!(汗)」みたいな印象ですが、トップ10のうちの8種はブルゴーニュワイン。2種がドイツワインでした。高価なワインのほとんどはブルゴーニュワインで、トップ50の中でも、そのなかの37はブルゴーニュワインなのだそうだ。

トップ10の中に白ワインが4種、ブルゴーニュから2種、ドイツから2種入っていたのが驚きです。それも生産量が極端に少ない希少品。

それでも、最高峰はやっぱり高価なことでは有名過ぎるほど有名な、いわゆる「ロマコン」と「ジャイエ」なんですね。

 

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ワイン消費のセンチメントは都心から好転していくのか!?

日本経済新聞によれば、景気回復期待や株高による資産効果の影響がワインの消費に表れているとのことだ。

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【日本経済新聞の記事】

新聞によれば自宅でお酒を飲む「家飲み」にアベノミクス効果がでているのだそうで、都心部のワインショップで個人が買うのは1,000~1,500円のワインが1年前の売れ筋だったが、今では2,000~3,000円に上昇しているとのこと。

また、シャンパンやウイスキーの高価格帯の商品も売れ行きがいいのだそうだ。

都心の中心部のワインショップでは小売価格が3万円以上するフランスやイタリアの高級ワインの入荷を昨年の2倍にしているが、「店に並べると即売り切れ!」とのことで、特に有名フランスワインの10万円程度の商品の人気が高いのだとか。

シャンパンの売れ行きも好調で売れ筋は4,000円台。逆に1,000円台が中心のスパークリングワインは前年実績を下回っているとのこと。

専門家の話では、「消費者心理の改善で高めのお酒を求める傾向はしばらく続く」としている。

確かに今春の株上昇時には、高額なお酒の売れ行きが少しは良かった気がするのですが、上記のようなうらやまし過ぎる都心中心部の傾向が、「戸田橋を越えて波及して来るの?」ってことが蕨市あたりの街場の酒屋としては気になるところなんです。

まさか10万円のワインがバンバン売れるようなことにはならないと思うのですが、それでも接待よりも贈り物が好まれる昨今。接待に比べれば10万円のワインは安いかも知れないし、負担も少ないわけです。

酒屋として消費者の期待に応えるためには、高額ワインの在庫は避けて通れない時代なのかも知れません。

一応1本20万円ぐらいまでのレア・ワインの在庫はあるのですが、酒倶楽部ステップの魅力を高めるために恐るおそるではありますが、お客様にギフトとしての価値観を感じていただけるようなワイン在庫の幅を広げるべきではないかと感じた次第です。

 

 

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グランヴァン(ほとんどボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その26

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたして「グランヴァン市場はバブルなのか?」もしそうなら、「今後そのバブルは崩壊するのか?」を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその26回目。

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【グランヴァン(ほとんどボルドー)ワイン・インデックスの2008年8月から2013年8月末までの推移】

2011年6月28日にピークを付けたインデックス価格は、デイリーベースで2012年11月13日まで約34%下落。その後は一方的なリカバリーに転じ3月15日には安値から約12%高い水準まで値を戻した。それ以降ダラダラとしなだらかな下げが続き、戻り高値から5%ほど下げたところでやや値を戻している。

インデックスベースではダラダラとした下げとなったが、その内容はインターネット上での高級ワイン業者間取引プラットフォーム Liv-ex で、まるでボルドーワインとそれ以外の高級ワインとの間での裁定取引が行われているような印象。

ボルドーワインが売られ、DRC、シャンパーニュ、スーパータスカンが買われているのだ。

2012年に引き続き、2013年も供給がタイトになることが反映されたのか、DRC、シャンパーニュ、スーパータスカンとインデックスベースで最高値を更新している。

最も値上がりしたのはスーパータスカンで8月のLiv-ex経由の取引全体の10%を占めるほどの人気。その中で最も注目され値を飛ばしたワインがオルネライア2009年。またサシカイヤ2006年や2008年も値上がりした。

一方、ボルドーワインの方は、シャトー・マルゴー2010年が今年の高値から16%安い1ケース$8,260 の最安値で取引された。また、シャトー・モンローズ2008年が1ケース$850で取引され、ここ半年間での最安値となった。

 9月から高級ワインのオークションが世界各地で開かれるオークションシーズンに入るが、富裕層のワインコレクターがどれぐらいボルドーワインを買い上げるのかが注目したいところ。

高級ワインインデックスは含まれるワインのほとんどがボルドーワインであることから、このボルドーワイン売り、DRC、シャンパーニュ、スーパータスカン買いの傾向が続く限り、ワインインデックスのダラダラとした値下がり傾向は続きそうだ。

大型主力株であるボルドーの値下がりと、小型品薄株であるDRCなどの急騰。典型的な相場形成にあてはめれば、いわゆる相場の秋に突入しているような印象を受けます。しかし、株式相場などにあてはめても積極的にカラ売りする局面でもなさそう。

ワインインデックスで見れば、しばらくは迫力に欠ける展開となりそうです。

 

 

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「クリュ・ブルジョア」は品質保証。やっぱり美味いボルドーワイン!

「クリュ・ブルジョア・デュ・メドック」のセミナー試飲会に参加してきました。

簡単にこの「クリュ・ブルジョア」を説明すれば、ボルドーのメドック地方の8つのアペラシオン(メドック、オーメドック、リストラック・メドック、ムーリス、マルゴー、サン・ジュリアン、ポイヤック、サン・テステフ)のワインを、さらにヴィンテージごとに品質の認定を行ったワイン。

認定のポイントは品質とトレーサビリティーで、第三者により年ごとに審査される。「クリュ・ブルジョア」とは300年以上前からあるワインの格付けで、格付けの中で最も古いのだそうだが、現在の方法は2009年にスタートしたばかり。

認定審査時に数量まで決定され、番号入りのシールがボトルに貼られ、トレーサビリティーが可能なシステムとなっている。

2010年ヴィンテージでは約1000件の申請があったが、認定されたのはそのうちの260シャトーのみ。それでも2008年ヴィンテージよりはだいぶ多いのだそうだ。

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【クリュ・ブルジョア・デュ・メドック連盟のフランソワ・ノニ副会長】

生産者は平均30ヘクタールほどの畑を持ち、家族経営でワイン造りを行っているとのことだが、御先祖様はその昔、イギリス王室などとのワイン貿易で隆盛を極めたボルドーのブルジョア階級。ボルドーで最も歴史を持つ場所とのことだ。

 そのためワインファンのための観光地としても大変に魅力のある場所なのだそうだ。

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品質はグランクリュワインと比べてもそん色がないほどで、あのロバート・パーカーさんからも「コストパフォーマンスが良い」と評価をいただいているのだそうだ。いくつかのシャトーのワインは非常に人気があり価格も高くなってしまったが、それ以外はお得感のある安定した価格設定とのこと。

ちなみに「ワイン投機には向いてません!」とおっしゃってました。

 クリュ・ブルジョアの認定を受けたワインを試飲して感じたのは、「やっぱりボルドーワインは旨い!」ってことでしょうか。

有名産地の「ポイヤック」や「サンテステフ」などのワインはもちろんですが、あまり馴染みのない「ムーリ・サン・メドック」や「リストラック ・メドック」などのワインもフレッシュな果実味があり美味しい。

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 流石はブランド大国のフランス。「クリュ・ブルジョア」のブランド力は、値段はお得なのですが、その信頼性とともに高い水準にあるようです。

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農業支援の官民ファンド投資第一弾は「北海道ワインメーカー」

日本経済新聞掲載の記事によれば、農林漁業者の経営支援に向けて国主導で設立した官民ファンド「農林漁業成長産業化支援機構」が、その第一弾として北海道のワイン製造メーカーを含む3事業者に出資するとのこと。

同ファンドは「親ファンド」として地方銀行などと個別に組み、全国に21の「子ファンド」を設立した。資金の総額は430億円。

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 【日本経済新聞の記事】

北洋銀行と共同出資で組成したファンドは近く、北海道余市町のワイン製造会社、オチガビに約8000万円を出資。この資金でレストランを開業し収益強化を後押しするのだそうだ。

 同じ新聞に「官製ファンド稼げるか」の記事が掲載されておりましたが、「国費を投じるだけに、どこまで収益を上げられるのかが厳しく問われる」や「救済ファンドになってしまわないか」などの意見が出ており、国の財政がひっ迫するなかで、官製ファンドの出資先は成果に厳しく注視されることになるらしい。

ファンドの構造上、出資者の資金を預かり、その資金を運用して利益を追求し、そこで得た利益を出資者に返還することが目的となるため、見込みのない分野には出資されないわけです。もちろん株式の値下がりを見込んでの運用もあるのですが、国費でそんなことをするとは思えません。

 つまり、国費で商売をするわけですから責任は重いわけです。それでも、北海道でのワイン造りには高い見込みがあると酒屋として思います。

日本ワインの市場は右肩上がりで拡大しており、なおかつ日本で飲まれているワインのなかでのシェアはまだまだ少なすぎます。また、温暖化の影響で北半球での理想的なワイン産地は北上しているとのこと。

しかも場所は日本人ばかりでなく、アジアやオセアニアに多くのファンを持つ北海道。人気の北海道限定のビールがあって、ウイスキーがあって、ここに品質の高いワインがあれば利益を追求できる見込みは高いのではないでしょうか。

 今後の展開が楽しみです。

 

 

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