パニック的な悲観は後退し、下値不安は和らいだ。
株式市場は巻き戻しとも呼べるような、反発の値上がりに転じている。
激しく売りたたかれた後だけに、戻りの上昇幅も大きくなるとみるべきだろう。
それでも、日本株市場のメージャープレーヤーである、外国人投資家の日本株投資が復活している様子は伝わってこない。
市場は強気に変化しているわけではないようだ。
市場心理は、引き続き悲観に支配されているのだ。
<日本経済新聞より>
NY原油市場は36ドルを上回った。
この原油相場の戻り高で、投機筋のショートカバーが一巡したと仮定すれば、さらなる投機売りに狙われる圏内に入って来たといえるのかも知れない。
原油相場が売り叩かれて下げれば、アメリカ株が下がる。
そして、またほとんどの日本株銘柄が同時に下がるような、パニック的な下げが戻ってくる可能性がある。
大幅な変動率をともなって上下に変動するような、過度に神経質な市場心理に変化はないと推測されるからだ。
それでも、もしこの先、激しい下値トライが起こったとしても、前回の安値を下回るほどに下げるとは思えないのだが。
そんな極度に変動幅が大きくなる可能性のある状況で、どうやって「買いどころ」をみつけるのか。
たぶんクラッシュの中で大底を買うのは、ほとんど不可能だろう。
イロハのイのような話だが、株式投資とは素晴らしと思うビジネスモデルの企業に出資すること。
魅力があると思える企業に、魅力があると思える水準で、出資できる機会が訪れたということだ。
購入後に株価が一割ぐらい値下がりするようなことを覚悟のうえで、その株式を購入するべきだと思う。
また、それこそが「買いどころ」で、この不安定で上下に大きく揺さぶられる可能性の高い市場で、負けない方法だと思う。
メージャープレーヤーが戻ってくる前の、割安で魅力ある日本株は「買いどころ」ではないだろうか。
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