「酒屋の株話」価格のゆがみは修正される

 

 

恐ろしいほどに弱気に傾いた株式市場。

市場が時として一方方向に行き過ぎるのは昔から良く知られた話だが、今回の下げは凄まじかった。

さまざまな要因が複合的に作用したこの極めて大きい変動幅は、市場が機能不全に陥ったのではないかとも思った次第。

ヘッジファンドが原油市場をたたき、原油価格が大きく値下がりしたことによる財政難で、産油国の政府ファンドが価格を問わず株式市場で投げ売り。

さらには超短期の海外投機筋の売り、信用取引、先物取引、アゲンスト・オプションなどのストップアウトの売りと、そのあまりの迫力のある下げ方に圧倒され、買い手は引っ込んだ。

今の市場に魅力が増したことは、みんなが理解していることだが手が出ない。

しかし今週の終わりに、落ちてきたナイフは遂に「ゴチン!」と大きな音をさせて跳ね返された印象だ。もちろんそのまま飛んで行くとは思えないが。

この先は臆病になった買い手が、石橋を叩いて渡るような要領で、十分に魅力的な水準に沈んだとみられる銘柄に買いを入るのではないかと推測される。

価格のゆがみがあるとすれば、その本源的価値へ収束するハズなのだ。

中国株、原油市場の不安定さから、さらなる売りは入って来ると推測されるが、この先はバリューハンティングの買いがそんな売りを吸収し、徐々に下値を切り上げていくと考えるべきだと思う。

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(とりあえずお疲れ様って意味です)

申年の相場は格言どおり、初っぱなから「大騒ぎの年」となった。

もし市場が機能しているとすれば、この大騒ぎで形成された価格のゆがみは修正に向かうとみられる。

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