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グランヴァン市場に関する記事一覧

グランヴァン(ボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その10

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその10回目。

ボルドーワインインデックスはピークから約20%調整したレベル。2012年に入ってからは他の市場と同様に底打ち感も出て、狭いレンジでの横ばいでの推移となっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年1月4日からの2012年5月9日までの高級ボルドーワイン・インデックス(Liv-ex Fine Wine 50 Index)チャート。

”インデックス価格は底抜けた!”

フランス、ギリシャでの総選挙での結果を受けてか、ほぼ全ての金融市場が下げに転じた。高級ボルドーワインもまた下げに転じ、遂には昨年末の安値を割りこんでしまいました。

さらには米国大手の金融会社での巨額の損失が明らかになり、マーケット・リスクに対する厳しい目はさらに強まりそうな気配。マーケット・リスクのある商品からの資金の引き揚げ、業務部門の縮小などと、更なる安値を想像させるわけです。

また、中国経済成長の鈍化、ワイン投資会社の評価損の拡大と、弱気ムードに支配された高級ボルドーワイン市場。テクニカルの視点でもファンダメンタルズの視点でも、次の安値のめどが付かない空恐ろしい感じのする高級ボルドーワイン・インデックスの底抜けです。

日本での相場格言では「半値八掛け二割引き」、エリオット波動理論ではフィボナッチ級数を利用した、値上がり幅の38%、50%、62%が底値の目安とされます。

高級ボルドーワイン・インデックスの値上がり幅に対しての調整幅は今のところ約20%。とりあえずの底抜け後の次の下値ターゲットは38%レベルになるわけです。

少なくとも高級ボルドーワイン・インデックスに関しては、1988年から続いた大相場が本格的な調整期に入ったと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

グランヴァン(ボルドー)市場はオランダのチュウリップになるのか?その9

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその9回目。

 

 

 

 

 

 

 

 

 2001年からの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 100 Index)のチャートとトレンド・チャンネル・ライン。

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年1月21日からの2012年4月21日までの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 50 Index)チャート。

年が明けて株式市況、商品市況とほぼ全ての市場で価格は底打ちし上昇に転じました。しかし3月に入ると、今度は一転してほぼ全ての市場が調整ムードとなりました。高級ボルドーワイン市場もまた動きを同じくしており、今年になって上昇した分の範囲内で調整を続けております。

“Sell in May and go away”の相場格言が話題に上っていた2月の終わりに、ほぼ全ての市場で価格が下がり始めたのは、やはり価格上昇に対する市場参加者の、強気になりきれない市場心理を反映したからではないでしょうか。

さて高級ボルドーワイン市場ですが、ワイン専門誌のデキャンター.comによりますと、有名なワイン投資会社を含む50以上のワイン投資会社が運用の失敗により倒産している、もしくは倒産に至る可能性が強いのだそうだ。

その失敗により、この4年間でワイン投資家は約132億円(£1億)を失ってしまったとのこと。

金融の典型的な詐欺なのですが、ワイン投資会社の中には投資家から資金を集め、その後投資も返還も行われていなかったり、高級ボルドーワインの先渡し取引であるアン・プリムール販売で購入資金だけを受け取っただけの会社もあったのだそうだ。

ワイン投資を取り巻く環境は、初めて厳しくなってきたようです。

また、先日のブログでも書いたのですが、中国では高過ぎる高級ボルドーワインから、割安感のあるワインへ人気が移っているとのことで、2008年のCh・ラフィットを買い上げたようなボルドーバブルは今後しばらく期待できないようです。

南ヨーロッパでの金融危機の影響もあり、ひょっとしたら資金繰りに困った高級ボルドーワイン保有者が売り急ぐ場面も出てくるのかも知れません。

問題はそうなったときに誰が買うの?ってことでしょうか。

傷ついたワイン投資会社のパフォーマンスと信用、中国での高級ボルドーワイン・バブルの崩壊、供給量があるわりにまだまだ割高感のある高級ボルドーワイン価格・・・・・・・・・・・・となかなか強気になれないグランヴァン市場です。

 

 

 

 

グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その7

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその7回目。

 

 

 

 

 

 

 

 

2001年からの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 100 Index)のチャートとトレンド・チャンネル・ライン。

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年11月からの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 50 Index)のチャート。

高級ボルドーワイン市場は、年が明けて2012年になったとたんに下げ渋り、緩やかながら上昇に転じています。株式市場、ゴールド、原油、オーストラリアドルと同じように上昇しており、ワインもまた米国のFRBによるゼロ金利政策が2014年まで継続されることに影響された様子。

また、上のインデックス・チャートで分かるように、テクニカル面からみれば右肩上がりのレジスタンスラインとサポートラインのチャンネルの中で、下方のサポートラインまでインデックス値が値下がりしたとこも反発となった理由かも知れません。

現在、新聞紙上をにぎわしているギリシャなどの欧州債務危機の行方次第でも、株式やコモディティー市場と同じく大きく動く可能性もあります。中国系による高級ボルドーワインへの投機買いの影響もまだ残っていると想像されるため、高級ボルドーワインが大きく買い上げられることはないかも知れませんが、他の市場の影響で更に安値を更新する可能性は考えられます。

 しかし、最近の先進国全体の低金利政策では、経済成長が減速する中、またまた過剰流動性と呼ばれる資金が動き回る可能性があるのではないでしょうか。大量資金が高利回り、成長性を求めて流れ込み、またどこかの市場がバブルへと向かう可能性があると思うのです。またその逆で、大量資金での空売りにより徹底的に売りたたかれる市場もあるかも知れません。

では、そんな状況になった場合に、高級ワイン市場にとってはどのような影響が考えられるか。最近ではワインファンドへも当然資金の分散が起こると考えられます。そうなれば、ワインファンドは高級ワインの中でも最も流動性のあるボルドーワインを最も購入する事になるのです。

ワインには空売りの方法もないと考えられるため、先進国の低金利政策が続く間は一方的な価格の下げは期待できないようです。しかし、2010年に中国系からの人気により大きく買い上げられたCH・ラフィットロートシルト2008などに関しては、中国系の動向次第では、まだまだ値下がりする可能性もあるのだと思います。

株価やゴールド価格、原油価格が下げ渋っている中、ボルドーワインもまた下げ渋りそうですね。

 

グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その6

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその6回目。

 

 

 

 

 

 

 

 

2001年からの高級ボルドーワインインデックス(Liv-ex Fine Wine 100 Index)のチャート。

金融業界のようにワイン業界にもテクニカル・アナリストがおられるのかどうかは分かりませんが、テクニカル的に分析すると上のチャートのように右肩上がりのレジスタンスラインとサポートラインによるチャンネルが描けます。

これをテクニカル面から客観的にみた場合、インデックス価格は長期的な上昇トレンドの中で、下方ラインであるサポートラインに近づいており「高級ボルドーワインは今が買いだ!」ってなことになるわけですね。

しかし、金融小説的に書けば、買い本尊である中国の経済成長の鈍化で今までのように資金を回せなくなる可能性もあります。そうなれば、今年の7月初旬に付けた高値を抜いて値上がりするのは難しいことになります。高級ワイン市場へ流れ込む資金の循環物色で買われる場面もあると思われますが、酒屋のオヤジ的にはこのシリーズ「その3」で書いたトップフォーメーションの形成が予想としては有力ではないかと想像するのです。

 「その3」→ http://www.stepstep.biz/wine/grandvinesono3

 もちろん酒屋のオヤジは金融の専門家ではありません。しかし、ヒジョーに中途半端ではありますが、そっち系のマニアかも知れません。その中途半端マニアには、このグランヴァン市場が昔の「岩戸景気相場」みたいな、典型的な株式相場の形成に似ているような気がしてしょうがないのです。

「大型株(ボルドー)が人気となり、それがピークアウトすれば出遅れた割り安銘柄(ボルドーのセカンドワイン)などに循環買いが入る。その後は小型品薄株(ブルゴーニュ)などが投機的に買われ急騰。」そんな循環買いが繰り返されながら市場全体が調整されて行く感じでしょうか。

 しかし、ワイン市場は金融市場と違い、ある程度は供給側のコントロールが効くと考えられます。どんな商品の流通業者でもその商品の価格が下がるよりも上がる方が良いわけです。過去最高に業績の良い供給側は、価格を崩してまで積極的に販売してくるとは考えにですね。それでも市場を支配しようとして成功した人はいません。

もちろん長期的に考えれば新興国の今後の経済成長は続くと考えられているため、それらの国々での高級ワイン需要は増えるわけです。もし大きく値下がりした場合には「絶好の買い場」がおとずれることになるわけです。

その時、酒倶楽部ステップにお金が沢山あれば、もしかしたらワイン商としてデビューってことに・・・・・・・・・・!?(汗)って言うか、それは無理過ぎか!(涙)

 

 

 

 

「グランヴァン市場」11月はボルドー↓ブルゴーニュ↑!!

中国やインドの経済成長の減速、ヨーロッパでの債務危機などの影響を受けてか、シャトーラフィットロートシルトが主導する高級ボルドーワイン価格の、ほぼ一方的な下げは11月に入っても止まりません。5ヶ月連続の一方的な下げ相場。しかし11月に入ってからは下げのペースは遅くなっており、そろそろ下げ止まりなのでは!との意見も出ているようです。

7月の初旬のピークから20%以上の下げ幅。しかし大きな上昇相場の流れが崩れるほどの下げではなく、まだ急激な価格上昇に対する調整と業界関係者は強気を維持している様子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月のグランヴァン市場で最も注目される出来事が、ロマネ・コンティが主導する高級ブルゴーニュワイン価格の急上昇。今や高級ワインの最大消費地である香港での人気がボルドーからブルゴーニュへと移行しているようだ。これは香港、中国、他のアジアだけでなくアメリカでも同じ傾向なのだそうだ。

特に中国では富裕層がより希少価値の高い、よりラグジュワリーな商品を求める傾向にあり、ワインもその中の一つなのだとか。

もう一つ注目される出来事としては、スイートワインの王様であるシャトー・イケムの人気が盛り上がっていること。相場もボルドーワインの軟調をよそに堅調な動きをしている。

高額ワインのオークションは引き続き絶好調で、11月の初旬に米国のワイン商が開催した香港でのワイン・オークションは今年一番の大商いとなったのだそうだ。人気の中心はもちろんブルゴーニュ・ワイン。ロット単位で最も高値を付けたのは、ブルゴーニュのワイン造りの神様アンリ・ジャイエのヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントー1990年12本で$93,846(約735万円)。一本あたりで最も高額だったのがやっぱりブルゴーニュのドメーヌ・ルーミエ・ミュージニー1978年6本で$59,436(約470万円)だった。

 実際にはこれらの落札価格にバイヤーズプレミアムと呼ばれる手数料等が2割ほど加算されるため、購入価格は20%高い価格となります。

 「株は楽観論で育つ!」などと言われますが「高級ワインは新興国と共に育つ!」といった状況でしょうか!

 

 

「グランヴァン市場」10月は一方的な下げ!

10月の高級ボルドーワイン・インデックスは、一方的な右肩下がりの展開。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボルドーワイン・インデックスは7月の初旬にピークを付けて以来一方的に下げ続けております。インデックス・ベースでピークから約15%の下落。10月の中旬には横ばいで推移する場面もありましたが、その後また下落傾向に戻りさらに値を下げております。

 ワインのオークションでもボルドーワインに対しては競り落とされないケースも出ており、メインの買い手である中国系からのボルドーワインに対しての積極的な買いは引き続き引っ込んだまま。替わって中国系はDRCをメインとしたブルゴーニュ・ワインを追いかけているのだとか。

まだまだ彼らにとって、割安感ある水準までボルドーワインは下がってないと見ているのか、市場が反転して上昇傾向が表れないと買う気になれないのか、ボルドーワインに対しては慎重になっているようです。

香港が世界のワイン消費の中心地になったのは間違いないようで、香港のワイン輸入は過去最高を更新しているのだとか。ワイン業者もそんなに広くない香港に何千とあり、香港で輸入されたワインのほとんどは中国のメインランドへ出荷されていて、うまくやれば非常に儲かる商売となっている様子。

 規模は全然違うかも知れませんが、日本のバブルの時代に不動産屋さんが急増したことが思い出されます。あれから20年、日本の不動産市況はご存じのとうり。状況はまったく同じではないかも知れませんが、日本人としてはやや危険な香りを感じてしまいます。

あのときだって「日本の土地の供給は限られてるから絶対に値下がりしない!!」ってことだったんですけどね~!!(汗)

 あ~こわいこわい!!

 

 

グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その5

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで2011年までに約20倍まで高騰。はたしてグランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えます。今回はその5回目。

ボルドーワインインデックスは7月の初旬にピークを付け、その後一方的にダラダラと下げ続けてピークから約15%の下落。大ざっぱに見れば価格の動きが似ているゴールドもこの間に一気に20%の下落となった。新興国投資家にとっては同じインフレヘッジ目的で購入していた商品の価値が15%~20%下がってしまったことになります。

先日行なわれたサザビーズさんの香港ワインオークションでも 2009に参入して以来初めて売れ残りがでたのだとか。売れ残ったのはボルドーのグランヴィンテージ1961、1995、2000、2005を含むシャトーラフィットロートシルトやラトゥール、ムートンロートシルト、マルゴーなど。

一方、ブルゴーニュのロマネコンティーは引き続き人気で、価格はまだ上昇傾向にあるようだ。グランヴァン市場の中ではボルドーワインの流通量が圧倒的に多いことが理由なのか、より希少性の高いワインに人気が集まっているようです。

 また、中国系の投資への傾向である「価格が上がっているからこそ買うんだ!」という考え方にも影響されている気がします。価格が下がっているものには手を出さないのです。もし、価格が下がっているものに手を出して、更に下がるようなことになれば中国人の大事にするメンツにかかわることなのでしょう。

 新興国の経済成長の鈍化、先進国経済の下ぶれ懸念、世界の株や商品などの値下がり傾向と、グランヴァン市場にとっても今後しばらくは、値上がりを目的に安心して買える環境にはなさそうです。

もちろん非常に希少価値のあるワインに関しては今後の更なる価格上昇はあると思われます。しかし、グランヴァンの中で流通量の多いボルドーワインに関しては、割安感から買われる時も出てくると思われますが、2011年7月の初旬に付けたボルドーワイン・インデックスの高値を大きく抜けて上昇することは想像しにくくなったようです。

それでも、今後ボルドーインデックスの計算に、価格の高い2009年、2010年ヴィンテージが加われば、インデックスとしてある程度の高値での推移となるのではないでしょうか。今後の価格推移のイメージとしては高値圏でのレンジで上がったり下がったりってとこでしょうかね。

このシリーズ「その3」でご紹介したエリオット波動分析でのトップフォーメーション形成となるのではないかと予想します。

 エリオット波動理論によるボルドーワインインデックス分析⇒ http://www.stepstep.biz/wine/grandvinesono3

 

 

 

「グランヴァン市場」8月は調整。金融市場大荒れの影響か!

8月のグランヴァン市場は、世界的な金融市場大荒れの影響を受けてか、ワイン取引へのムードが悪化したとみられ一方的な調整となった。それに加えて、夏休みシーズンのため市場参加者も少なかったと想像されます。

高格付けボルドーワイン・インデックスは、7月初旬のピークから約7%下げている。

金融市場大荒れの8月は日本円、ゴールド以外は全て売られる展開となり、株安は世界中に連鎖。こんな状況下で、グランヴァン市場だけが強気の買いが入る市場心理とはならないようです。しかし、株式市場に関してはここにきて極端な悲観論は後退し、値ごろ感から買いが入っているようですね。

 グランヴァン市場もまた、9月に入りこのまま一方的に値下がりする展開とはならなそうです。9月に入ると、また香港、ニューヨーク、ロンドンとレアワインのオークションが開催されます。そこでは、またまた超レアワインの最高オークション価格が記録されそうなのだそうです。そうなれば、グランヴァンに対する市場心理も一気に好転することになりそうです。

さらにグランヴァン市場が好転しそうな理由として、中国で初のワイン投資ファンドが設立されるのだそうです。中国では国内の株式市場はさえないし、土地投資も制限されているため、中国の富裕層からのインフレーションをヘッジするようなメタルや穀物、アートなどへの投資意欲が強いのだそうだ。そのため富裕層のための投資ファンドが、近頃次々と誕生しているのだとか。

ちなみに中国初のワイン投資ファンドの名前は「DeRouge」。運用資金10億元(約1.56億ドル)の獲得を目指す。投資対象はボルドーやブルゴーニュのワイン。年間の利回り予想は15%だそうだ。

グランヴァン価格は、今後もまだまだ高い価格水準での値動きが続きそうですね。そして、その中でも超レアなワインに関しては、まだまだを値を飛ばすような展開が出てきそうな雰囲気ですね。

グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その4

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで、2011年までに約20倍まで高騰。はたして今、グランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えております。今回はその4回目。

 大ざっぱに見れば価格の値動きが似ていたゴールド価格とグランヴァン価格ですが、7月初旬を境にそれぞれの価格は逆行傾向を強めている。ゴールド価格は急上昇、グランヴァン価格は下落。

何でも最近の金融市場の不安定さと、今後も続く低金利政策を反映して安全資産としてゴールドが買われているのだそうだ。中国やインドなどではゴールドに対して根強い人気があり、価格が下がればそこを狙っての買いが待っているらしい。

一方、インフレヘッジでの資産ポートフォリオも含め、中国系からの熱狂的なボルドーワイン人気を受けて価格上昇を続けてきたグランヴァン市場は、中国国内での偽造ワイン問題や、高過ぎるワイン価格に対する警戒感からか、このところ様子が変わってきたようだ。ゴールドと違い安全資産とは考えにくいのも一つの理由でしょうか。

昨年、中国系に大人気だった高級ボルドーワインの代表的存在のシャトー・ラフィット・ロートシルトの2008年ヴィンテージは、昨年から26%の下落。ボルドーワインのインデックスとしてはピークから5%下落している。

 しかし中国市場に詳しいワイン関係者は、ラフィットのような売れ筋高級ワインの需要や価格がそうは下がるとは思えないと言います。これは中国の習慣と、中国人の面子を大事にする文化が関係しているとのこと。商売相手や政府高官への贈り物や、接待での飲み物では、ラフィットのような誰でも知っている高級ワインでないと面子を失うことになるのだそうだ。

例えば、商売相手や政府高官にペンフォールドのグランジやハーラン・エステートのワインを贈ったり、接待で使ったりしても面子を失ってしまう可能性が高いとのこと。それらのワインは大変に素晴らしい評価の高いワインだが、中国ではほとんど知られていないためだ。

中国市場では多くの高級ワインが売れているわけではなく、ボルドーワイン格付けピラミッドの、本当にトップのワインのみが人気で、後は中国でのワイン需要を当て込んだイギリスや香港でのワイン投機需要が今までの上昇相場をつくってきたとも言えるらしい。しかしほとんどのワイン投機家は中国にいるわけではなく、現場で市場を見ているわけではないため、彼らの思惑どうりの市場とはなっていないようだ。

今後、中国での需要にそぐわない、投機買いされた高級ワインの安売り合戦が始まる可能性もありそうですね。

グランヴァン市場はオランダのチュウリップになるのか?その3

グランヴァン(ボルドー高級ワインがメイン)価格はブラックマンデーすぐ後の1988年からボルドーワインのインデックス・ベースで、2011年までに約20倍まで高騰しました。はたして今、グランヴァン市場はバブルなのか?もしそうなら、今後そのバブルは崩壊するのか?を酒屋のオヤジなりに考えております。今回はその3回目。

 今回は、かなりオカルト的ではあるのですが、過去の価格変動パターンに注目したテクニカル分析をしてみたいと思います。20年~25年ぐらい前でしょうか、米国のプレクターさんという方が、エリオット波動理論と呼ばれる分析方法でゴールドだったと思うのですが、将来の価格をピタリと当ててニューズウィーク誌に紹介されていたと記憶しております。

いわゆる”金融ポルノ系”の「これで貴方も億万長者!」的な方法ではないと思うのですが。

ボルドーワイン・インデックスの値動きと、その波動(ウエーブ)①~⑤。

 すごくオカルトチックで、演繹法的な説明ではまったくなく、かと言って帰納法の説明としても説得力があるとは言い難いため、市場分析の説明として使われることはないのですが、知っている方は少なくないと思われます。

 エリオット波動理論では、大きな上昇波動は上昇と調整をくりかえし5つの波動からなるのが基本。しかし、動きが細かくなると最大で9つの波動が現れる可能性もあるとされています。そしてその中の上昇の波動①、③、⑤の中の2つは、ほぼ同じ幅になるとされているのです。

大ざっぱな手書きで恐縮なのですが、上のボルドーワイン・インデックスの動きを見ると 1988年から確かに5つの波動を形成していて、その中で③≒⑤となっているのが見てとれます。そこから推察するにエリオット波動理論では、グランヴァン市場は現在ピークに達しているということになります。

では、いつそのピークから調整/下落が始まるのか?ですが、ピーク時の価格形成にはいくつかのパターンがあるとされています。その中には逆V字方、ダブルトップ、ヘッド&ショルダー、ダイヤモンド・・・・・etcとあるとされています。つまり、逆V字方で急落するか、そうでなければ、それ以外のいずれかのピーク時価格変動パターンを形成して(ピークの価格帯で上がったり下がったりして)調整/下落へと移って行くということになるのです。

 そして、調整/下落した場合の目標価格ですが、これは上昇幅に対してフィボナッチ数からくる38%と62%の下落が目標となるとされています。20倍に上昇した後の38%とか62%ですから相当大きな価格変動で、まともに考えたらそこまで下落するとは予想しにくいですよね。この辺りのテクニックを使って20年~25年前にプレクターさんは予想をピタリと当てたようです。

エリオット波動で予想したようにキレイに価格形成されるとは思いませんが、グランヴァン市場はピークか、ピークに近い場所に居る可能性は高いように思えます。今後のピーク・フォーメーションと予想される価格変動に注目です。

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